2014年4月23日水曜日

城戸朱理さんと浦和の古書店1






去る2/24
詩人の
城戸朱理さんが
浦和に
こられた

いま
執筆中の
古書店
エッセイの
取材で
不請
ぼくが
ご案内をした

これ
けっこう
むずかしい

官庁街や
国立大学
旧制高校も
あった
関係で
かつて
浦和には
文学から
美術まで
多くの
良質な
古書店が
あった

通勤電車は
サラリーマン
層にも
よき
読書人を
生んだ

しかし
昨今の
読書離れ
そして
世代交代も
あって
全国的に
古本屋さんは
閉店したり
開業休店
リサイクル
ショップ化や
ネット専門の
商売に
変わって
きている

浦和でも
そんな
現実が
かいま見えた

まず
向かったのが
調神社
(つきのみや、
とよみます)
近くの
T書店

ぼくが
高校生の頃
お世話になった
古書店です
事前に
電話すると
「倉庫みたいに
なっているけど
よかったら」と
ご店主の
なつかしい声

うかがってみると
たしかに
店内は
本が雪崩を
おこしている

城戸さんと
ぼくは
歓喜の声を
あげた

ほとんど
整理を
されていない
そうだから
お宝の山に
ちがいない

70年代から
90年代までの
ハヤカワ
ポケット
ミステリの
初版本が
ずらりと並ぶ
棚もあった

ぼくは
絶版に
なっている
レス・ロバーツ
の本を一冊

この頃の
ポケミスは
チャンドラーや
スピレーンに
影響を受けた
アメリカ
西海岸派
最後の世代が
集中しており
ハリウッドで
次々と
映画化
(主にB級)
されていった
文学性の高い
「私立探偵」
ものの
佳作が
充実した
時期だった

詩歌
コーナーは
見えては
いるんだけど
残念ながら
本の山を
踏み越えて
行かないと
たどり
着けない

城戸さんが
持っているのは
戦前戦後の
いわゆる
ゾッキ艶本
まあ
エロ本
ですね
全頁
ガリ版印刷
温泉に
しけこんだ
人妻もの?
らしく
さし絵は
あるものの
抽象的
ともいえる
イラスト

大正・昭和人
たちの
習慣なのか
持ち主の
名前が
きちんと
奥書に記して
あったのが
微笑ましかった

つづく

2014年4月21日月曜日

Mikrokozmosz:写真展と桜と鰻と




4/18に
装幀家
奥定泰之さん
の誘いで
東京・蔵前
にある
お寺
長應院さん内
ギャラリー
「空蓮房」
で開催の
武田陽介さん
写真展
「Stay Gold」
を観る

http://www.kurenboh.com/jp/show.html

空蓮房さんは
とても
ユニークな
つくりの
写真専門の
ギャラリー

お茶室の
ような
ドアを
くぐると
真っ白な
それこそ
3畳半
ほどの
空間に
プリントが
展示してあった

一度に
入室できるのは
一人だけである

武田氏の
今回の展示は
植物の枝葉を
モチーフにした
写真が中心

その
葉先や縁で
金色や
虹色に
光が
まわったり
はじけたり
踊ったり

被写体として
葉が先に
生まれるのか
光が先に
生まれたのか

多様な
瞬間と時制が
混生しつつ
問いかけてくる
じつに
不思議な
写真世界

デジタル処理や
エフェクトは
いっさい
しておらず
プリントを
焼くときに
調整すると
出現する
効果なのだとか

展示写真と
対をなす
白壁には
アメリカの詩人
ロバート・
フロストの詩が
詩人の
クレジット
なしで
付されている

「Stay Gold」は
そのうちの
一詩句

空蓮房の
房主で
長應院
ご住職の
谷口さんに
よれば
「写真は
独りきりで
対話するように
観てほしい」
そうだ
とても素敵な
お坊さんだった

半時間ほど
白と
写真と
言葉の
空間で
ぼうっと
させて
いただく
奥定さんと
蔵前の
喫茶店で
ビールを
呑みながら
おしゃべり
したあとは
山と渓谷社
編集部と
打ち合わせ

そのあと
神楽坂の
本格
イングリッシュパブ
「ロイヤル・
スコッツマン」で
思潮社の
出本さんとも
打ち合わせ

それから
葉桜を観て
鰻を食おうと
いうことで
神楽坂の老舗
「たつみや」へ

「見えない波」
プロジェクトで
ぼくの詩の
英訳を
破格の条件で
してくださった
遠藤朋之さんにも
お礼がしたくて
ご招待した

仕事の話は
なしで
という
前約束だったが
話したのは
やはり
詩のこと
ばかり

遠藤先輩の
すばらしい
英訳の
おかげで
ぼくは
今年八月の
スロベヴェニア
国際文学祭に
招待を受ける
ことができ

2016年には
ロンドンを
再訪できる
運びとなった

遠藤さん
感謝します!

2014年4月17日木曜日

Mikrokozmosz:初夏の境界線


ソメイヨシノ
散って
庭の
ゴンザクラ
満開

父が
好きな
花なの
だけれど
最初は
緑がかった
白い桜の
よさが
わからなかった

この小さな
花が咲くと
なんとなく
William
Carlos
Williamsの詩
"Asphodel,
That Greenly
Flower"を
思い出す
まったく
ちがう
花だけれど

ゴンザクラは
日々
眺めていると
白から
薄緑へ
そして
だんだんと
春の空に
染められて
ゆくように
桃色が
花弁に
はしりはじめる

八重や
他の桜の
濃い
ピンクに
飽きたころ
もう一度
新鮮に
楽しめる

ゴンザクラが
散るころ
ぼくは
ああ
桜の季節も
春も
終わりだな
と思う
そうでないと
初夏がこない

カメラマンの
友人が
教えてくれた
のだけれど
ゴンザクラの
朱がかった
桃色は
あまりに
繊細で
デジカメでも
鮮明に撮れない

じつに
幽霊的な
ピンク
だそうだ

2014年4月15日火曜日

Mikrokozmosz:たけのこ




いやいや
いくら
なんでも
はやいでしょ

もう
たけのこが
にょきにょき
あたまを
だしました

桜が
あっという間に
咲いて
あっとう間に
散って

今年は
どうしちゃったの

でも
季節の旬は
もったい
ぶっても
仕方が無い

とりあえず
米ぬかで
あくをとり
焼いてみた

額賀章夫の
片口と
盃を
とりだし
酒盗

酒は
いただいた
長野の名酒
「瀧澤」

そして
たけのこ

そういえば
筍(たけのこ)
旬という
字に似ている

ブリーチーズを
うえに
のっけても
うまい

2014年4月13日日曜日

Mikrokozmosz:千鳥ヶ淵の桜





明大の
リバティータワーで
開催された
「見えない波」
イベント
vol.2の
数時間前

ぼくは
東京は九段下
千鳥ヶ淵の
満開の
桜の袂を
漂流していた

神田の和食や
「いるさ」の
お弁当を
つかい
ぬる燗を
呑んで

デザートは
苺と
白いんげんの
かんてん

イベントの
様子は
こちら
http://www.countdown-x.com/ja/project/D6981528/updates/641

2014年4月10日木曜日

「遠いアトラス」漂い書く詩5






まず一言
お詫びを

バタバタ
していまして
なかなか
ブログを
更新できずに
すみません

引き続き
ぜひ
ご覧ください
昨日
マイナビの
「遠いアトラス」
石田の
更新日が
まわって
まいりました
http://book.mynavi.jp/blog/poem/

今回は
西新宿某所
かつて
輸入
レコード店が
軒を連ねていた
ストリートが
舞台

日本でも
タワレコ
なんかが
出店してから
みるみる
さびれちまった
場所

90年代に
10代だった
方は
知って
おられる
のでは

名店
「ディスク
ランド」は
もうない
みたい

「ブラインド
フェイス」が
やぶれ看板で
営業している
姿には
ロック
スピリットを
感じた

「魔界」は
健在(笑)

10代の頃
ここで
バンドを
やってました

興味が
あったのは
フリージャズと
ダブと
メタルの融合

そんな
高校生は
周囲に
おらず
メンバーは
みんな歳上

毎日
スケボーを
押して
ステッカーや
グラフィティーも
よくやったなあ
かつては
道路にも
チョークで
バンド名や
4 words
歌詞が
いっぱい
書いて
あった

その
部族語の
名残りは
少しだけ
配水管や
電柱にも
残っていた

数は
減ったかも
しれないけど
まだまだ
元気に
やっている
奴らがいる

ライブの後
打ち上げの
吞み屋で
ベースの
ヤマガタ
さんが
ファンの
女の子に
はやされて
ウオッカを
ショット
グラスで
あおりつづけ

ぶったおれて
救急車で
運ばれて
いったのを
昨日の
ことのように
覚えています

大のおとなが
泡を吹いて
担架に
載せられて
いくのを
はじめて
見たっけ

やや廃れた
とはいえ
この
路地は
まだ
ピリピリと
放電
しておりました

ライブハウスが
学校だった
R&R
ハイスクールの
日々

2014年4月1日火曜日

4/3「見えない波」東京イベントvol.2


前回の
ブログと
完全に
矛盾しますが

「見えない波」
東京報告会
vol.2が
明後日
4/3
明治大学
リバティータワー
にて
開催!

前回
3/7
渋谷
アップリンクで
開催された
報告会
ですが
予約希望
人数が
大変多く
また
当日
わざわざ
会場に
駆けつけて
くださったにも
かかわらず
ご入場
いただけなかった
お客様も
多数
おられました

ですので
急遽
vol.2が
開催決定
となりました

詳細は
「見えない波」
公式HP
http://invisiblewaves.jimdo.com/第2回東京報告会/
をぜひ
ご覧ください

主催 明治大学理工学研究科新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系 管啓次郎研究室
報告 古川日出男(小説家)、
   石田瑞穂(詩人・僧侶)、
   管啓次郎(詩人・明治大学理工学部教授)
日時 2014年4月3日(木)19:00~21:00
場所 明治大学リバティタワー13階 1136(JRお茶の水駅から徒歩5分)
入場無料・予約不要


ぜひ
お越しください!