そうだ、詩が掲載されました。
タイトルは「Mirror, mirror」。「鏡よ、鏡」、あの白雪姫の有名な台詞です。連作詩「Asian Dream」の一篇で、タイトルのもとは、気鋭のサックス奏者Greg Osbyの1989年の名盤『Mindgames』におさめられている同名の曲。
「Asian Dream」はこれで八篇目が掲載。この詩までは、ペンは銀軸のファーバーカステルで書いています。
グレッグ・オズビーは、80年代末に、Steve Coleman、Gary Thomasらとともに新たなアフロアメリカン・ジャズを標榜する「マクロベイス」、通称M-Bassの旗手のひとりとして登場。暗いトーンで、反商業的で、アグレッシブ。ジャズ、ロック、ファンク、ヒップホップを横断するダークカラーの音楽は、ずんと重くて、とにかくかっこよかったなあ。
「Mirror, mirror」は、霧のたちこめるような不穏な静けさをただよわせる曲で、グレッグの音楽性がよくでています。
今回の詩篇では、さらに、かの覆面バンドSlip Knotにもオマージュを。急逝した、歿後五年になるポール・グレイにささげました。かれのベース、好きだった。スリップ・ノットに詩をささげたのは、世界ひろしといえど、そんなにいない気がする。どなたか他にご存知であれば、ご教示ください。
ぜんぜん関係ないけど、東京の神保町に「覆面」ていう魚介系のラーメン屋があるの、知ってます?かつては、真夏でも店員さんがルチャのマスクをかぶって、営業してました 笑 ラーメンもおいしかったです。
それと、この場をかりて、お礼を。
『耳の笹舟』を、毎日新聞で城戸朱理氏が、東京新聞で箱船氏が、讀賣新聞で阿部公彦氏が、日本経済新聞で佐々木幹郎氏が、産経新聞で杉田記者がとりあげてくださいました。
また、『現代詩手帖』では、詩人の斉藤倫氏が書評を。阿部嘉昭氏が「詩書月評」でとりあげてくださいました。まだ、把握していない評もあるかもしれませんが、お礼を申し上げます。