母からイタリアのリコッタチーズをもらう。
これはもう、あれしかないと思い、昼食をつくった。
「貧乏人のパスタ」。スパゲッティ・デル・ポヴェッロ。
以前、ともに仕事をしたイタリア人のマンマから、日本語を教えるかわりに、イタリア家庭料理を習ったことがある。
マンマはミラノの方の生まれと記憶しているが、おかげでニョッキもトルタも自分で「ぶてる」ようになった。ぼくのつくるトリッパは、旨いよ。
さて、この貧乏人のパスタ。
グーグルを検索すると、目玉焼きをのせたレシピが多い。ぼくはそう習わなかったのだけれと、これはイタリアの地方料理の差異といっていいと思います。
ぼくのは、パスタをアルデンテに茹でて、バージン・オリーブオイルとリコッタチーズで和え、さいごにひきたての黒胡椒をふるだけ。貧乏人より、貧乏人だ 笑 「詩人のパスタ」とでも、名づけようかしらん。
ただし、スパゲッティはバリラ社のデュラム1.7㎜。オリーブオイルは北イタリアのイスナルディ。本物のバージン・オリーブオイル。そして、チーズは、リコッタチーズでないと、だめ。スパゲッティとリコッタチーズ以外は、パスタ・ビアンコに近いですね。
窓の外は、初秋めいて、さわやかな快晴。
シチリアの、白というより透明な、超辛口ワインとあわせて、台風に、チャオ!(だと、いいけど)。