2016年12月31日土曜日

よいお年をお迎えください




    2016年も、あとすこしですぎてゆきます。あゝ早いなぁ。みなさん、よい大晦日をおすごしでしょうか。


    石田家は、大掃除やおせちづくり、新年のお飾りを無事に終えて、年越し蕎麦にありつきました。


    京都から「鳥名古」の鴨すきをいただく。今朝〆た鴨を、お店から真空パックで直送。千切りにした大量の九条葱といただくのが特徴かな。

    京都の鴨鍋は、鴨が葱を背負ってくる、ではなく、葱が鴨を背負ってくるかんじです。鍋のあとは、鴨スープで年越し天蕎麦。蕎麦は所沢の「味正」から生蕎麦をとどけてもらう。ぼくは鍋奉行をおおせつかった。


    今年は、年末に、第三詩集『耳の笹舟』が第54回藤村記念歴程賞を受賞しました。


    今月からは左右社ホームページで「連詩  見えない波α」の連載が開始。秋にはふたたびcs番組「アッシュ」に出演させていただきました。そして、獨協大学では「LUNCH POEMS@DOKKYO」プロジェクトがスタート。夏はフランスのボルドー大学へ、春からはフェリス女学院大学での講義もはじまりました。


    そして、2012年、第二詩集『まどろみの島』上梓のときに妻が贈ってくれたこのブログを、新年1月で仕舞います。


    すべてが三日坊主のぼくが、おかげさまで五年間、このブログをつづけてゆくことができました。楽しかったなぁ。こころからお礼を申し上げます!


    とはいえ、、。20172月からは、ブログから公式ホームページへ出世?する予定です。ぼくがかかわるプロジェクトやイベントも増えてきているので、ここらでホームページを、という話になりました。


    新年からは、こちらも、ぜひ、おつきあいください。


     なにはともあれ、みなさま、本年もほんとうにお世話になりました!


    よいお年をお迎えください!!

2016年12月27日火曜日

「連詩 見えない波α」#3が更新!


    いよいよ、左右社ホームページでスタートした「連詩    見えない波α」。


    毎週水曜日更新です。


    コアメンバーはご存知、管啓次郎さん、暁方ミセイさん、ぼく。そして毎月シークレットゲストが参加。


    先週になっちゃったけれど、三番手のぼくが書きました。


#3」、お読みください。

http://sayusha.com/webcontents/c16


    #1の啓次郎さん、さすがいいスタートをきるなぁ。今回の連詩、#2のミセイさんはのりのり。その波に打たれたぼくは、なんというか、ラップ?


    端からコースをはずれた展開になってしまいました これが共同詩のおもしろさ。書いている自分にも思い通りにはなりません。そんなスリルを、願わくは読者のみなさんとともに味わってゆきたいです。


    話は変わりますが、左右社ホームページのWEB連載(みんな、すごくおもしろい)に、待望のコーナーが!

    その名も、「小川町から。」

  『連詩    地形と気象』でご担当いただいた編集部Tさんの奥様の連載で、埼玉県小川町が舞台になっている。

http://sayusha.com/webcontents/c06


    何度か拙ブログでも書きましたが、ぼくの母の実家が比企郡吉見町。小川町はすぐちかくで、親戚もいるのだ。小川町では、

夫婦ともども、地粉うどんを食べたり、天然温泉につかったりして楽しませていただいている。ぼくは更新を毎回心待ちにしているひとりだ。


    Tさん、こんど、拙ブログで吉見のことを書きますね。


    埼玉ネタで盛り上がりませう!

2016年12月24日土曜日

Merry Xmas!


海の幸と根セロリのムース、柚子風味のジュレ


鴨のフォアグラのポワレとトリュフのリゾット


寒平目のコンフィ、サフランソース


和牛ロースのグリエ、わさびのコンディマン

***

   みなさん、よいクリスマスをおすごしでしょうか。


    ぼくは妻と浦和のフレンチ「Amelie chez UEHARA」さんで食事。

    すこし浦和駅からはなれた、隠れ家的なレストランで、知る人ぞ知る名店なのだ。店名は映画『アメリ』からとられたそうで、お店の雰囲気とお料理は女性的で創意と想像力あふれる映画のなかのアメリそのもの。

    客層はヤング、アダルト、両方。一昨年、去年とふられたが、ことし三度目のトライで予約できた。


    写真で紹介したのはクリスマスディナーの一部。どのお料理にもおどろきがあって、エスプリもきいている。

    平目は低温の油で煮るコンフィだけれど、ほとんど生でお刺身のよう。サフランとクリームの意外なマリアージュもよくあう。したにひいてある根菜は、サツマイモと沖縄のヤーコン。


    ワインは、ブルゴーニュの名家パトリック・クレルジェ、2004年のピノノアール。そしてプロヴァンスのキュヴェ・プリヴェ1998年。キュヴェ・プリヴェは重厚ながら甘やかな乳酸の馨。キックは重いけれど、酸の後味が至極すっきりとしている。


    去年のクリスマスは茅ヶ崎の「Le Taro」さんだった。あれからもう一年もたつんだね、と、ディナーを味わいながら夫婦でしみじみ語りあう。クリスマスは夫婦の忘年会のようだ   苦笑


    若いころのクリスマスは刺激的だったけれど、今年もなんとか無事にやってこれたことを感謝しつつ、語らうひとときを楽しむ。近年は、そんなクリスマスになってきた。おなじクリスマスなのに、齢とともに愉しみが移り変わってゆくのが、おもしろい。


    そんな、いかにも成熟したオトナのクリスマスイブだけれど、明日25日のクリスマスは、妻が友人とでかけるのだという。

    しめしめ、と思い、浦和の鮨屋「よし佳」さんを独りで予約。昼から一杯やって羽をのばそうと画策する自分がいる。


    成長、してないなぁ。

2016年12月21日水曜日

第三回「LUNCH POEMS@DOKKYO」に田野倉康一さん出演


    出張と〆切のため、ブログがとどこおってしまいました。ごめんなさい。


   第三回LUNCH POEMS@DOKKYO」は好評のうち終了。今回は詩人の田野倉康一さんによる朗読と講演。


https://hara-zemi.jimdo.com/?mobile=1


    田野倉康一さん、ありがとうございました!


    田野倉さんの映像は、新年にはアップの予定。思潮社より刊行されたばかりの現代詩文庫『田野倉康一詩集』から、ゲーリー・スナイダーともゆかりのある連作詩「真景」を中心に朗読と自作解説をしていただいた。


   学生時代や投稿時代のお話。歴史、日本神話、現代アート、武蔵野と詩のかかわりなど、田野倉ファンは必見必聴の朗読と講演をしていただいたと思います。


    ぼくは、いまはもうない佐賀町エキジビット・スペースで93年春に開催された、詩人と現代アートの伝説的なコラボ「00コラボレーション  詩と美術」(のちに『複数の署名』としてカタログ本が刊行された)以来、田野倉康一さんとはもう二十年ちかくのおつきあい、というか、見守っていただいている。


    田野倉さんが出演した数々のトークを拝聴してきたけれど、個人講演は初めて。ところが、田野倉さん、ピンでも、ものすごくお話が愉快、痛快。

    三回目の「LUNCH POEMS@DOKKYO」で、しかも、こういってはなんだが田野倉さんの回で、こんなに爆笑するとは思わなんだ。観客席の学生さんたちも、「詩は知的でクールだけれど、詩人ご本人の声は、まったくちがいますね」との感想。『詩と思想』の詩人、青木由弥子さんも二回連続でかけつけてくださった。


    田野倉さんご自身も、楽しまれたご様子。


    新年の動画のアップをご期待ください。

2016年12月20日火曜日

藤村記念歴程賞〜お祝いの宴




    月曜日から出張中。その1219日の夜。『耳の笹舟』藤村記念歴程賞受賞のお礼もあって、装幀をしてくださった奥定泰之さん、思潮社編集部の高木真史総編集長、担当編集者の出本喬巳さんをおまねきして、神楽坂の老舗鰻や「たつみや」で呑む。


    奥定さんがFacebookに『耳の笹舟』の装幀をめぐって書いてくださった。リンクをはっておきます。


https://m.facebook.com/okusadadesign/posts/1695340844051777


    呑みながら、「現代詩手帖」誌で予定されているフランス詩特集、詩人の安東次男氏晩年のエピソード、作家の金井美恵子氏の手書き原稿、渦まくアメリカ、高木総編集長が愛するボブ・ディラン、ブック・デザイン、いろんな話題で盛り上がった。

    ぼくも知らなかったのだけれど、出本氏は学生時代からサックスを嗜んでおり、ジャズがお好きなのだとか。邦人としては初めてニューヨークのブルーノートでワンマンライブをおこなった今話題のトランペッター、黒田卓也氏は、なんと、出本さんの同窓生なんださそう!

    あっというまに11時。四時間ちかく呑んでしまった。

    たつみやさんは930分閉店なのだけれど、女将さんは文句ひとつもいわず、ぼくらに歓談のひとときをあたえてくれた。


    高木さんと出本さんは、帰りがけにモエ・シャンドンをプレゼントしてくださる。


    みなさんと別れたあと、ぼくは水道橋のバー「グランド・ライン」で、2時すぎまで呑む。ころがるようにタクシーに乗り込み、投宿先の「山の上ホテル」へ。

     

    翌朝はホテルのラウンジで打ち合わせ。終了後、ホテルの「鉄板焼  ガーデン」で昼酒。

    写真は、仙台牛フィレステーキ。鰻の写真は、これから書く記事とかぶってしまうので。


     奥定さん、高木総編集長、出本さん、愉しい一夜を、どうもありがとうございました。

2016年12月15日木曜日

田野倉康一さんを迎えて


    午前11時、埼玉は松原団地駅のドトール。目の前に、詩人の田野倉康一さんが座られてコーヒーを飲んでいる。これから、第三回LUNCH POEMS@DOKKYO」にご出演いただくのです。


    このプロジェクトは、年八回、獨協大学外国語学部が毎月第三木曜日のランチタイムに内外のフロンランナーの詩人たちをまねき、朗読をメインに自作解説をしてもらうというもの。

    講演は録画させていただき、現代を代表する詩人たちの映像アーカイブをつくる。動画は獨協大学図書館、原ゼミナール公式ホームページ、ユーチューブなどに随時アップされてゆく。もちろん、世界各国から無料でアクセス可能。

    プランナーは獨協大学外国語学部教授の原成吉先生。ディレクターは、ぼく。実行委員会は原ゼミナールを中心とする学生さんたちで、映像は獨協大学放送研究会と獨協大学映画研究会のみなさんが撮影編集してくださる。

   5年の継続を予定しているから、約40名の現代詩人たちの声と姿が集積されることになります。現代に詩の言葉の一世代の地層が露出するのだ。


   原ゼミナール公式ホームページのリンクから、ぜひ、ご覧ください。サイトのメニューから、「LUNCH POEMS@DOKKYO」をえらんでくださいね。獨協大学図書館サイトでのアップも、現在、鋭意進行中です。


http://hara-zemi.jimdo.com/


    獨協の学生さんも、そうでない方も、お待ちしています

京都撮影記〜「ごだん 宮ざわ」秋夜の献立



椀ものは自家製のとうふしんじょ。お汁は白子をすりおろしてあるとか。


キハダマグロのネギトロ。器は明の古染付を思わせるけれど、現代陶工の作品。うまいなぁ。古染付は北大路魯山人もよく写しをつくっていて、容が面白いものが多いですよね。


焼き胡麻豆腐。煮帆立に銀杏のソースをかけて。


蕎麦の自家製からすみおろし。


穴子と馬鈴薯の天ぷら   器は金森正起氏だろうか。


解禁されたばかりの松葉蟹。明末古染付に盛って。


からすみ飯。自家製からすみを大胆にスライスして、炊きたての新餅米にのせて。からすみと宋赤絵鉢とのとりあわせが絶妙だなぁ。
                      
***

    前回のつづき。撮影前夜、プランナーである城戸朱理さんに「ごだん  宮ざわ」さんに連れていっていただいたときの夜献立のいちぶ。
    翌日の撮影では、宮澤政人さん、お料理も器もがらりと変えてきた。内容は、来年放映予定の番組を、ぜひ、ご期待ください。
    宮ざわさん、城戸さん、ごちそうさまでした。

2016年12月12日月曜日

京都撮影記〜秋の流響院





    ちょっと、おそくなってしまいましたが。


    1129日から121日まで、CS番組「アッシュ」の撮影で京都へ(122日のブログをご覧ください)。

   春に放映された同番組「食・言・景    野趣と品格」の続編に出演させていただいたのだった。

    共演は、京都ミシュランで星を獲得された日本料理の「ごだん    宮ざわ」さん店主・料理長の宮澤政人さん、ぼくの妻でフランス語翻訳家の石田みゆ。


    新幹線グリーン車に乗せていただき、じつに快適な旅をしたぼくと妻は、112911時、京都駅でプランナーの城戸朱理さん、小野田桂子さんにお出迎えいただいた。春とおなじく真如苑の真澄寺別院流響院へ。井上春生監督と安田カメラマン率いる撮影クルーと、再会を欣ぶ。いちばんうえの写真です。


    曇り時々晴れ、ときおり雨。京都では紅葉が終わりかけていた。


    それでも、流響院のお庭は、秋の静謐な美しさをたたえている。松の緑のなかにひっそり隠れた楓の赤は、すこし燃焼をおとし、枯れなずんで五山を借景しつつ、侘びた錦秋を奏でている。松籟と水の音が、こころの調和を運んでくれる。


    今撮影は、井上監督みずからメガホンをとってくださった。

    また、今回、『まどろみの島』と『耳の笹舟』からも朗読をさせていただく。井上監督と撮影クルーのみなさんに朗読を撮っていただくなんて。ほんとうに、詩人冥利につきました。

    後日、そのときのカットを井上監督から画像でいただいたのだけれど、すばらしくて、ため息がこぼれた。このブログでもご紹介させていただきます。スチル撮影は小野田桂子さん。


    ぼくらの撮影がすむと、宮澤政人さんが来られる。うれしく、再会。それから、ぼくらは宮澤さんが通う古美術店「南明堂」さんでも撮影。


    夜は、城戸さん、小野田さんに「ごだん   宮ざわ」さんにお連れいただき、撮影一日目の無事終了を祝って盃をあげたのだった。


    この京都撮影記、つづきます。

2016年12月8日木曜日

「連詩 見えない波α」スタート!


    昨晩、左右社ホームページにて、詩人の暁方ミセイさん、管啓次郎さん、そしてぼくをコアメンバーにした新しい連詩プロジェクト、「見えない波α」がついにスタートしました!

     第一回は管啓次郎さんの詩。ぜひ、お読みください。


    このプロジェクトは、2014年に小説家・古川日出男さん、管啓次郎さん、ぼくが、欧州五都市をめぐりながら朗読と講演をした「見えない波」の続編です。
    東日本大地震とそれ以降の日本を、文学の言葉から国境をこえて語り、また現地の方々と語りあうというプロジェクトでした。

    今回の「見えない波α」は、震災から五年が経過する東北を詩の中心にすえながら、連詩という共同詩によって、ひらかれた共同の思考を生みだそうというこころみです。
    ぼくらコアメンバーのほかに、毎月ひとり、ジャンルをとびこえてシークレット・ゲストをまねき、連詩をつむいでゆきます。
    毎週水曜日夜更新、ルールなどは、左右社ホームページから「見えない波α」サイトをごらんください。

    これからの展開をぜひお楽しみに!!

2016年12月6日火曜日

「LUNCH POEMS@DOKKYO」岡本啓さん動画UP


   第一回「LUNCH POEMS@DOKKYO」にご出演いただいた、岡本啓さんの講演動画がアップされました。

   原ゼミナール公式ホームページのリンクから、ぜひ、ご覧ください。サイトのメニューから、「LUNCH POEMS@DOKKYO」をえらんでくださいね。獨協大学図書館サイトでのアップも、現在、鋭意進行中です。


http://hara-zemi.jimdo.com/


   このプロジェクトは、年八回、獨協大学外国語学部が毎月第三木曜日のランチタイムに内外のフロンランナーの詩人たちをまねき、朗読をメインに自作解説をしてもらうというもの。

    講演は録画させていただき、現代を代表する詩人たちの映像アーカイブをつくる。動画は獨協大学図書館、原ゼミナール公式ホームページ、ユーチューブなどに随時アップされてゆく。もちろん、世界各国から無料でアクセス可能。

    プランナーは獨協大学外国語学部教授の原成吉先生。ディレクターは、ぼく。実行委員会は原ゼミナールを中心とする学生さんたちで、映像は獨協大学放送研究会と獨協大学映画研究会のみなさんが撮影編集してくださる。

   5年の継続を予定しているから、約40名の現代詩人たちの声と姿が集積されることになります。現代に詩の言葉の一世代の地層が露出するのだ。


   原ゼミナール・サイトでの告知にもありますが、今月12月15日の第三回は、現代詩文庫が刊行されたばかりの田野倉康一さんです。


   今後の展開も、お見逃しなく!

2016年12月2日金曜日

京都撮影の終了



     春につづき、cs番組「アッシュ」に、フランス語翻訳家の妻・みゆとともに出演させていただきました。


    ミシュランで星を獲得後、グルメ誌や女性誌などさまざまな媒体でも取材されている、京都五条駅ちかくの日本料理のお店「ごだん宮ざわ」さん。その店主・料理長の宮澤政人さんと対話しながら、秋のお料理をいただくというのがこの番組の企画でした。


    一昨日、無事、すべての撮影を終え、昨日、ぼくらは帰宅。ブログが中断して、ごめんなさい。写真は、撮影終了時の記念撮影。小野田桂子さんが撮ってくださった。


    プランナーは詩人の城戸朱理さん、プロデューサーは写真家の小野田桂子さん。監督は井上春生さん。

    カメラの安田さんをはじめ撮影クルーのみなさん、スタイリストの有路さん、「ごだん宮ざわ」のみなさん、


    ありがとうございました!


    放映日は本ブログでもお報せいたします。来年になるかな?ぜひ、お楽しみに。


   この撮影の旅については、来週からブログにアップしていく予定。そのあと、このあいだのフランス酔っぱらい紀行も書きますね。


   どうぞ、おつきあいください。

2016年11月29日火曜日

第五回エルスール新人賞贈賞式へ





   11月27日日曜日。東京は三軒茶屋のキャロットタワーで、第五回エルスール財団新人賞贈賞式におよばれして、いってきました。


    現代詩部門は、シンガーソング・ライターでもある柴田聡子さん、フラメンコ部門は、永田健(写真二枚目)さん、コンテンポラリーダンス部門は中村蓉(写真三枚目)さんが受賞された。


    みなさん、おめでとうございます!


    写真上は、選考委員の詩人の野村喜和夫さんと、前年度受賞者のカニエ・ナハさん。柴田さんは大阪でライブのため、ビデオ・メッセージで贈賞式に出演。カニエさんが、柴田さんの詩集を代朗読されました。


    詩とフラメンコとダンスがクロスオーバーするパーティーは、文壇パーティーともまたちがう客層。フラメンコ、ダンスのお客さんたちは、イケメン、イケジョぞろいで、華やかだったなあ。


    おもしろかったのは、中村蓉さんのパフォーマンス。一番下の写真のように、会場にちらばっていた中村さんの招待客が、予告なく、ハプニングでダンスをはじめたのだ!曲は井上陽水「リバーサイド・ホテル」。


    とってもすてきなパーティーで、ぼくもすごく楽しめたし、クロスオーバーな試みをしたいと、クリエイティブな気分にさせてくれた場でした。


    主催者の野村喜和夫さん、真里子さんご夫妻に感謝。


    11月29日の今朝、このブログをしたためているのは、新幹線のグリーン車内。テレビ撮影のため、妻と京都にむかっています。

2016年11月27日日曜日

お肉さぁぁん




   みなさん、週末、いかがおすごしでしょう。ぼくは、これからおよばれされて、詩人の野村喜和夫さん、真里子さんご夫妻の主催する「エルスール賞」パーティーへ。


    そのまえに昼食を、と思い、北浦和の新進の蕎麦屋「斗露路」に。ここはおもしろくて、フレンチ・レストランでもある老舗ブーランジェリーが経営しているのです。だからか、おつまみのメニューに写真のローストビーフや牛頬の煮込みなんかがある。

    蕎麦は、国産蕎麦粉をつかった手打ち。ビールと、埼玉の地酒「文楽」のぬる燗でローストビーフをいただき、かけ蕎麦。ちなみに、玉子焼きが旨い。見ていたら、シェフ?がフライパンをこまかにゆすって仕上げていた   


    最後の写真は、数日前の夕食の回想。ボジョレーヌーボーを買ったはいいけど、なかなか呑む機会がない。すると、妻が子羊のフランス家庭料理をつくってくれたので、あわせて呑む。妻いわく、「今年のボジョレーヌーボーはあまいね。いつもはすっぱいのに」


    フランスの友人が、ボジョレーヌーボーにかんするこんな言葉を教えくれたっけ。「ノエル(クリスマス)になっても、ボジョレーヌーボーの瓶詰めは終わらない」。歳末、年末進行は、世界のどの国もそうなんだなぁ。


     「お肉さん」は野村喜和夫さんの詩集『スペクタクル』のフレーズ。野村さんが朗読すると、その言葉は、お肉さぁぁん、と、いわくいいがたいユーモアとペーソスを聴く耳に刻むのだった。


    ほかの生命をいただいて生きるのが、人間。今晩のパーティーでも、お肉さんがでるでしょう。自分がお肉を食べすぎてるなぁと思うと、野村さんの、お肉さぁぁん、がいつも脳内にこだまするのでした。

2016年11月24日木曜日

紅葉と雪





    関東は11月の初雪。


    見沼の樹々は今週から本格的に紅葉しはじめたのだけれど。

    今朝、仕事場についたら、黄金の葉をしげらせた庭の大銀杏が冠雪している。紅葉の最中にふる雪を、ぼくはいままでに見たことがあったろうか。


    都内での打ち合わせも、きょうは中止。おとなしく、たまった散文を執筆する。万年筆は寒いとインクの出がとどこおりがちだけれど、わがパーカー・デュオフォールドは快調に枡をうめてゆく。

    最近は、満寿屋の原稿用紙に万年筆で一発書き。おかげさまで散文の注文も増えつづけていて、ノートに下書をしている時間的な余裕がないのです。


    それでも、ちょっと、色づいた葉も見たいなと思い、北島遊さんがすてきな葉たちの絵を添えている、大崎清夏さん文の絵本、『はっぱの いえさがし』(福音館書店)をひらいてみる。


    見えにくいかな?表紙裏に「LUNCH POEMS@DOKKYO」のときにいただいた大崎清夏さんの直筆サイン。そのしたに庭で拾ったマルハマンサクの紅葉をひとひら、おいてみた。サインには、大崎さんの描いたちいさなはっぱも、ダンスしている。


    今晩の夕食は、おでんと熱燗にしよう。

2016年11月21日月曜日

フランスへ酔っぱらいに〜シャトー・ラトゥール2





   葡萄畑の次は2001年に全面リニューアルされた醸造施設へ。マール、葡萄の搾りかすを手作業でもとりのぞき、66個あるステンレスタンクに移し替え、完全管理で醸造するのだとか。


    このタンクはとても高価で、フランスの数あるシャトーでも保有しているところはすくない。伝統あるシャトーのイメージだと意外と思われるかもしれないが、それだけワインの品質にこだわっている、ということだと思います。ちなみに、ここまでで、収穫した葡萄の半分は品質保持のために失われているそう。


    熟成中のワイン。樽はフランスのアリエ県とニエーヴル県のオークで職人が特別につくる。このセラーは二年目。栓がうえをむいてるでしょう?

    以前、シャトー・ラトゥールの樽で香付したマッカランを呑んだことがある。ラトゥールの樽は、熟成がすむとすべてとりかえられる。樽はまたべつのシャトーやウィスキーの造り手たちのもとで命を吹きかえすのでした。

    樽の腹を見ると、紅紫、ワイン・レッドに染まっているのがわかるでしょう。中身のワインが樽木の表面にまで染みでているのだ。

   ワインの染みた樽は、じつにいい色合いで艶光って。底を天板にして、この樽のうえで詩を書いてみたいなぁ。ラトゥールの妖精たちが、きっといい詩を書かせてくれるだろう。

2016年11月19日土曜日

第二回LUNCH POEMS @ DOKKYOに大崎清夏さんが出演



 11/17木曜日、獨協大学で開催された「LUNCH POEMS @DOKKYO」に、詩人の大崎清夏さんが出演。朗読と講演をしてくださった。

 毎月第三木曜日に獨協大学外国語学部の学生たちが詩人を招き、その朗読と講演を録画したものを獨協大学図書館にデジタルアーカイブとして保存。さらにYouTubeにもアップして、世界各国から無料で閲覧してもらおうというこのプロジェクト。ぼくはこのプロジェクトのディレクターを務めさせていただいている。前回の岡本啓さんにつづき、今回が第二回となった。

 写真は前列中央が、大崎清夏さん。むかって左隣がプランナーの獨協大学外国語学部教授・原成吉先生。右隣が、ぼく。後列が当日の観客のみなさんと実行委員会の学生さんたち。

 いつものように、大学前の電光掲示板に映った「大崎清夏」の文字に驚いていただいたあと、会場の獨協大学インター・コミュニケーション・ゾーン(ICZ)に詩人をお連れし、マイクテスト、打ち合わせ、そして本番。
 詩のみならず、最近、福音館書店から『はっぱのいえさがし』(絵・北島遊)というすてきな絵本も刊行された、大崎さん。学生さんたちもとても楽しんでいたようだ。実行委員会、映像班のみなさん、お疲れさま!

 イベント後は大崎さんと浦和で待ち合わせ、鮨屋「二乃宮」で乾杯。『はっぱのいえさがし』にサインしてもらう。
 夕方6時に呑みはじめたのだけれど話が弾みすぎ、また大崎さんもよくお酒を呑まれたから、うれしくなって、10時ぐらいまでおつきあいいただいてしまった。清夏さん、ほんとうにありがとうございました。

 大崎清夏さんの朗読と講演の映像は、来年一月に獨協大学図書館ホームページおよびYouTubeにアップ予定。前回の岡本啓さんの映像は、12月の初旬にアップを予定しています。

 本ブログでもおってお知らせしますので、ぜひ、お楽しみに!