去年につづき
新聞の仕事で
福島を再訪した
今回は福島市内
南相馬市や
いわき市に加え
原ノ町などにも
足を伸ばす
去年
インタビューした
澁谷地区から
避難している
Yさんにも
再会できて
「見えない波」の
報告をすることが
できた
約1年ぶりに
再訪した
福島
復興作業が
つづいているものの
被害の大きかった
地区は見た目に
ほとんど
変化がない
時間の流れさえ
堰止めてしまうような
被害の甚大さに
改めて驚く
大規模な
復興作業が
継続されているにも
かかわらず
1年という時間で
できることは
限られている
のかもしれない
取材の最後に
福島の繁華街
栄町の
料理屋さんで
会津の幻の酒
「飛露喜」
をいただいた
ご主人が
ぼくらのために
わざわざ
仕入れて
取り置いて
くれたのだ
そのお気持ちが
とにかく
うれしい
町内では
また土曜日に
手づから
除染作業を
するのだという
まだ
震災は
どんな場所も
通過して
いないのだ
人間自身の
力はとても
ちいさい
だからこそ
ぼくらは
あらゆる文明の
利器と力を
過信しては
ならない
当然のこと
かもしれない
でも
福島の人たちは
その考えを
ぼくなどよりも
ずっと
尊いものとして
胸に宿している
のだと思う
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