「現代詩手帖」2017年1月号に、詩作品「Afro Blue」と「T.B.C」の二篇が掲載されました。
第54回藤村記念歴程賞受賞第一作です。
この詩は、湾岸戦争がはじまった1992年のアメリカの記憶とジャズが交錯する連作詩、「Asian Dream」の一篇。
十代の一年間、ぼくはアメリカの西海岸、サンフランシスコの対岸にある、ジャズやファンクが盛んな街オークランドにいて、実際にバンドでプレイしてもいた。
連作詩のすべての詩の題は、当時、ぼくが聴いたりプレイしていたジャズ・ナンバーの曲名からとられ、詩と曲が交差しインタープレイ(かけあい)するように書いてある。
「Afro Blue」は、いわずもがな、ジョン・コルトレーンの名演奏がインパルスにありますね。リンクをはっておきます。マッコイ・ターナーのピアノが、しびれる。
https://m.youtube.com/watch?v=H-56JerzFO4
「T.B.C」も、チック・コリア初代アクースティク・トリオの名盤の名曲。こちらは、いまのところ、ユーチューブからは削除されてしまっているみたい。レコードはもうコレクターズ・アイテムかな。とてもいい曲なので、時間をおいて検索してみてください。
それと、残念ながら、この詩には誤植があります。「数えきれない飛葉者」というフレーズが二回でてきてしまっています。その二回目が、誤植です。
ジャズとあわせて、ぜひ、ご一読ください。
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