大丸温泉旅館から
宿の食事
A5ランク 那須黒毛和牛
とちおとめの白玉
鹿の湯近辺
*
久しぶりの奥那須大丸温泉へ
茶臼岳、那須五峰を見晴るかす
標高1,300メートルの宿
明治創業の大丸温泉旅館に泊まりました。
数年前に訪れたときは真冬。
雪見酒をしながら
オオタカを見にきたのが最初。
ここには「川床の湯」と呼ばれる
源泉掛け流しの温泉がある。
那須湯本というと
硫黄のにおいの強い白濁した湯だけれど
ここのお湯は無臭透明
沢に流れ込んだ温泉を
そのまま引き入れているからだそう。
さらっとして透明感のある泉質は
北湯に似ている。
今回の夕食はA5ランクの黒毛和牛
(那須牛とも呼ばれる)の
しゃぶしゃぶがメイン。
250グラムのステーキも旨そうだったなあ。
朝食は稚鮎の一夜干しや
蕎麦餅のバター焼きなど。
那須は米どころあって
釜で炊きたての
ふっくっら瑞々しい白米を
何杯もおかわり。
那須は水がとても豊かでおいしい
あまやかで、さらっとしている。
山肌のそここでも清水が湧いている。
その水で炊きあげているのだから
尚更ご飯もおいしいのだ。
仲居さんのなかには
福島から来られた方もいました。
地元ではなかなか観光産業の職がなく
ハローワークの紹介で遥々働きにいらしたとか。
「いきなりこんな山奥にきてしまい
慣れないころは、毎晩涙がでました」とのこと。
大洗でもそういう方に出会った。
ぼくらの知らないところで
まだまだ、そういう方がいらっしゃる。
福島、北陸の復興、急務なり。
翌朝、山頂は靄がたちこめ
みぞれから雪の風花にかわる。
那須湯本までおりて鹿の湯に。
那須ローストチキンと
和牛サイコロステーキが有名な
「鶏春」は水曜日でお休み、残念。
よって、近くの食事処で昼食。
シーズンオフでそこしか営業していない。
にもかかわらず
「食事してくれたら
鮎の炭火焼をサービスするよ」
ぼくは那須牛のカットステーキにする。
焼きたての鮎が二本もきた。
あつあつの鮎にかぶりつき、ビール。
食後のコーヒーをのんでいたら
「雨がふってるからね
もう一杯サービスだ」と、おばちゃん。
温泉だけでなく
人情と旅情あふれる奥那須にもてなされ
こころも体もあったかくなった。
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