毎月一本、ヴィンテージスコッチを買うことにしている。夕方の五時。仕事がひと段落すると、ショットグラス一杯だけ、生のままスコッチを呑む。
今月買ったのは、アイラ島の銘酒ラフロイグの「トリプルウッド」18年もののシングルモルトです。トリプルウッドは、オーク樽、クォーターカスク、シェリー樽と三段階で熟成したもの。オフィシャルは10年だが、18年ものは珍しい。ぼくの好みのスコッチは、アルコール度数でいうと46度ぐらいまで。トリプルウッドは48度強あるので、ややドライだ。それでも、18年ものの舌触りはとてもメロウ。芳醇な潮味とピートがより際立ち、艶っぽい色をたたえている。
最近は、本物のシングルモルト、シングルバレルのスコッチは世界的に市場が拡大して生産が追いつかず、なんちゃらストームだとか、若いスコッチをオーク樽で味つけしたり、付け焼き刃的な別物モルトが出回っている。もちろん、その成功もあるけれど。マッカランも年数を記載していないものが多くなりましたよね。
グローバル化とかいわれても、スコッチぐらい本物にこだわりたい。一本のボトルからは、ワンショット1オンス:60mlとして10〜12ショット呑める。本物のヴィンテージスコッチは1.5万円以上はするし、ぼくなどにはそうそう買えるものではない。でも、一日のご褒美、仕事の時間から自分の時間をはじめる大切な最初の一杯なのだ。その時刻は日没時と決まっている。ウィスキーの香りと色彩が映える時間帯だ。
写真のショットグラスはバカラ。ヴィンテージが終わると、クライヌリッシュのボトルをあけている。
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