2015年3月11日水曜日

パリの老舗ジャズクラブ



    パリはいまも昔もジャズミュージシャンの街。モンパルナスのジャズクラブ「ル・プチジャーナル」は、以前ご紹介した「サンセット」と並んで老舗中の老舗だ。バド・パウエル、マイルス・デイヴィスをはじめ、パリを好んだ数多の一流ミュージシャンが歴史を刻んできた。チャージは良心的で、店の構えも古きよきパリっ子のムード、じつに庶民的。写真では見えにくいけど、昼間は店頭でクレープの屋台をやっている。ちなみにここのチョコレートクレープは、ほんと、絶品。フランク・オハラの詩にも登場しますよね。ぼくなどは店の前を通るだけで興奮し、幸せな気分になる。
    十年以上前、初めてパリに来たとき、ぼくは中山康樹元編集長がスイングジャーナルに書いたエッセイを頼りにここを訪れた。聴けなかったけど、大西順子のトリオが出演していたっけ。思い出深いのは、映画監督のウディ・アレンがバンドを率いて演奏した夜。ウディ・アレンはクラリネットを吹いていた。プチジャーナルは、いまはディキシーランドなど、往年のジャズを演るバンドの出演が多いらしい。

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