3月11日、南青山のブルーノート・トーキョーに久しぶりにゆく。日野皓正バンドを聴くためだ。
メンバーはジョン・ビーズリー、ジョン・ハート、ジェームス・ジナス、ジェフ・テイン・ワッツ、そしてリーダーがトランペットの日野皓正という、豪華な布陣。ライブレポートが公式ホームページにアップされているので、そちらを読んでみてください。
日野氏はニューヨークに住んでいるので、最近はなかなかライブを観ることができない。ギターのジョン・ハートを初めて生で聴けたのもよかったけど、ぼくのお目当はベースのジェームス・ジナス。ジャカルタのフェスでハービー・ハンコックのカルテットで弾いていたのを観て以来、大ファンなのだ。ライブの後、彼がレストランの厨房のドア付近でたたずんでいたのを見つけてしまった。話しかけると、気さくに握手してくれた。詩人のくせにペンを持ち歩かないのが祟り、サインを逃してしまったけど。ちょっとだけでもお話できて、嬉しかった。
東日本大震災から四年後のこの日、ぼくが日野皓正バンドのライブを聴きたいと思ったのには理由がある。日野さんが東北のチャリティーをしているからだ。ぼくが観たのは1stステージ。一曲目はアメリカ深南部の葬送歌。そして、二曲目は東北に捧げた新曲だった。「Never forget 3.11」と、日野さん自らラップして会場が沸いた。バンドは5泊3日の日程で、タイのフェスから東京入りしたのだという。ステージで日野さんは、タイでは地元やアジアのミュージシャンたちが震災後の平和を祈り、演奏してくれたことを語ってくれた。それにもかかわらず、日本では原発推進の声がまだまだ大きい。
Never forget 3.11!
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