三寒四温で風邪をひき、寝込んでしまった。次回から引き続きパリについて書くとします。今回はうつわの話。このあいだ友さん(写真家の赤阪友昭さんのこと)と行った、九段下のうつわ屋「花田」。白州正子も通った店だが、そこで母に頼まれて買ってきたのがうえのうつわ。
高島大樹作、六角6寸市松皿を四客。皿とあるけれど鉢ほどの深さはある。ややグレーがかったマットな白釉は、春の青菜やおひたし、蕗の薹の天ぷらなんかをのせてもいいかも。ふだんづかいの食器で、正木春蔵とともに好きなつくり手だけど、それこそ白州正子と親交のあった作陶家、加藤静充を彷彿とさせる。そう思うのはぼくだけだろうか。高島氏のうつわはどちらかといば洋風だけど。
加藤氏もそうだが、陶芸家というよりは食器の陶工に徹した潔さ、ゆえに暮らしの美を大切にする心が行き届いた作風だと思う。最近、気になる作家さんです。
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