6/7の日本現代詩人会主催の「日本の詩祭2015」にて、岡本啓さん『グラフィティ』のH氏賞贈呈式と、八木忠栄さん『雪、おんおん』の現代詩人賞贈呈式がそれぞれおこなわれた。
岡本さん、八木さん、おめでとうございます。
岡本さんの紹介スピーチはぼくが担当、八木さんのスピーチは中上哲夫さんだった。
写真は贈呈式後の岡本さん、八木さんの朗読。岡本さんは人生初朗読。岡本さんはブラックスーツで現れ、タイトルポエム「グラフィティ」をえらんだ。財部鳥子会長も褒めていたけれど、最初は初々しくも、徐々にテンションを高めていって、岡本さんの詩世界の「声」が、スプレーガンみたく響く。八木さんの朗読は初めて聴いたけれど、さすがに朗々とうたいあげるようで、上手だなぁ。日本の詩祭2015のプログラムはこちら。
顕彰詩人には新藤涼子さんも選ばれた。すこし体調が懸念されたが、お話も朗読もバイタリティーを失っていない。安水稔和さんはT・Sエリオットを引きつつ、地元神戸の震災と詩的記憶をめぐる挨拶。主知の詩人は、歳月を経ても立ち姿に澱みがない。石川逸子氏のお姿は初めて目にした。力づよく反戦を訴える姿が、スロベニアで出会った詩人Elke Erbを彷彿とさせた。
後半は小説家の町田康さんが出演して、詩人の山田兼士さんとのトーク、そして朗読。写真は上から三枚目。席がたまたま隣で「高校生のとき、新宿LOFTでライブを観ました」と話しかけると、「なつかしいねえ」とにっこり。こっそり、サインとチェキをしてもらった。今年もたいへん盛り上がった詩祭だった。
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