盛岡へ。震災から四年、東北の景況もだんだんと復活してきている。今年にはいって五度目の盛岡。新幹線の利便がよくなって、東北も日帰り出張が増えている。三時間の用のために、往復五時間の車中。しかも滞在時間のうち、一時間半が呑みなのだから、忙しいのか、優雅なのか。
とはいえ、「ぴょんぴょん舎」はいつもおいしい。いわて短角牛のステーキ、上ロース、カルビときて、最後は元祖盛岡冷麺。キンキンのビール、マッコリ。盛岡は蒸し暑かったので、ああ天国。出張の憂鬱は焼いて食べてしまった。
帰りの新幹線のなかで、ぼくはハイボールより水割り派。食堂車があれば、車中の旅も楽しいのに。愛読している宮脇俊三氏のような鉄道旅行をいつかしてみたい。もはやイギリスに行かないとだめかしらん。
大宮に着いてすこし呑み足りないので、タクシーで一ノ鳥居の「鯉平」へ。川魚料理はいまや大宮でも数が減りつつある。鯉のあらいと日本酒。明日は思潮社で打ち合わせなので、新詩集のゲラにむかいつつ一杯。表記ゆれぐらいしかなおさないけれど。
ときおり目をとじて考える。瞼の裏に、まだ岩手山が灼きついている。
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