東洋大学で講義がはじまり、白山に週一でかようことに。大学院での講義は、こちらの事情もあり、今年の前期で終了。学生のみなさん、夏までよろしくお願いします。
東洋大学というと、ぼくにとっては、作家の坂口安吾の母校というイメージがある。でも、安吾の時代から七十年がたった現在。はじめて訪れたときは、凱旋門のような威容におどろいた。
学生さんは他大学からの受講生もおおく、アメリカからの留学生もいる。村上春樹に憧れていたが、いまは谷崎潤一郎を専攻しているのだとか。去年の学生さんも二名、聴講しにきてくださった。
今期、ぼくが教えるのは、荒地派をふくむいわゆる戦後詩の詩人たち。
安吾が仏教と梵語、サンスクリット語を学んだ白山は、もともと寺町。浄土系、大谷派、日蓮宗のお寺がおおい。講義のあと、ぼくはせまい路地を散策するのが好き。「駒込土物店跡」というのも見つけた。江戸期にはお寺の敷地に市がたったという。そんな江戸情緒も感じられて、たのしい。
下町らしく、喫茶店もおおいですね。江田珈琲店でおいしいコーヒーを飲む。それから、コンビニでヱビスビールとちいさな商店街の肉屋さんでハムカツを買い、公園の葉桜のしたでぐびぐび呑む。風はちょっとあるけれど、のどかな春の夕暮れ。
よさそうな居酒屋を知らないので、学生さんに、どこかいいとこ、知ってます?とたずねると「鶏の穴」というシュールなラーメンやを教わった。帰りに、寄ってみようかな。
どこかのお寺で、また鐘が鳴って。
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