ちょっと、おそくなってしまいましたが。
11月29日から12月1日まで、CS番組「アッシュ」の撮影で京都へ(12月2日のブログをご覧ください)。
春に放映された同番組「食・言・景 野趣と品格」の続編に出演させていただいたのだった。
共演は、京都ミシュランで星を獲得された日本料理の「ごだん 宮ざわ」さん店主・料理長の宮澤政人さん、ぼくの妻でフランス語翻訳家の石田みゆ。
新幹線グリーン車に乗せていただき、じつに快適な旅をしたぼくと妻は、11月29日11時、京都駅でプランナーの城戸朱理さん、小野田桂子さんにお出迎えいただいた。春とおなじく真如苑の真澄寺別院流響院へ。井上春生監督と安田カメラマン率いる撮影クルーと、再会を欣ぶ。いちばんうえの写真です。
曇り時々晴れ、ときおり雨。京都では紅葉が終わりかけていた。
それでも、流響院のお庭は、秋の静謐な美しさをたたえている。松の緑のなかにひっそり隠れた楓の赤は、すこし燃焼をおとし、枯れなずんで五山を借景しつつ、侘びた錦秋を奏でている。松籟と水の音が、こころの調和を運んでくれる。
今撮影は、井上監督みずからメガホンをとってくださった。
また、今回、『まどろみの島』と『耳の笹舟』からも朗読をさせていただく。井上監督と撮影クルーのみなさんに朗読を撮っていただくなんて。ほんとうに、詩人冥利につきました。
後日、そのときのカットを井上監督から画像でいただいたのだけれど、すばらしくて、ため息がこぼれた。このブログでもご紹介させていただきます。スチル撮影は小野田桂子さん。
ぼくらの撮影がすむと、宮澤政人さんが来られる。うれしく、再会。それから、ぼくらは宮澤さんが通う古美術店「南明堂」さんでも撮影。
夜は、城戸さん、小野田さんに「ごだん 宮ざわ」さんにお連れいただき、撮影一日目の無事終了を祝って盃をあげたのだった。
この京都撮影記、つづきます。
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