2013年4月16日火曜日

詩歌梁山泊主催 第三回「詩歌トライアスロン」



去る4/14の日曜日、神楽坂の日本出版会館で
第三回「詩歌トライアスロン」が開催。
ぼくも参加している
俳句・短歌・現代詩の三詩型交流サイト
「詩客」のイベントです。

パネリストは
写真左から歌人の石川美南、光森裕樹、
俳人の柴田千晶(現代詩人でもある)、榮猿丸、
詩人の野村喜和夫、暁方ミセイの各氏
司会は歌人・俳人の堀田季何氏。

(iphoneだったので写りがよくなく、すみません)

トークが中心の二部構成シンポで
「第1部」は歌人の岡井隆や瀬戸夏子
詩人の柴田千晶、野村喜和夫各氏など
俳句、短歌、現代詩の形式を
跨ぎながらつくられた作品を批評。

「第2部」は三詩型をすべて創作し
組み合わせてひとつの作品にするという
条件のもとで公募された作品を
パネリストたちが選考するという
ワークショップ形式の会でした。
グランプリは夏嶋真子氏の
「うずく、まる」が受賞。

面白かったのは
俳句、短歌、現代詩それぞれの創作者の
詩の読み方であり、言語観の差異。
同じ日本語で書く詩人たちでありながらも
テーマ、リズム、句切れについて
ポエジーの味わい方がまったくちがうのに
(当然といえば当然?)
実践的に気づかされ
改めて驚きを感じました。
それはなんというか
同じ日本語の詩なのに
お互いが海外詩ほどちがうんですね。
いわば日本語のなかの諸外国語
その翻訳空間に立ち寄ったような
刺激的な目眩…。

懇親会から三次会まで出席し
現代の俳人、歌人たちとも歓談。
俳句、短歌、現代詩で
先鋭な意識をもって執筆する詩人たちが
同じ場に集う希有な機会。
詩人の森川雅美氏の秀逸な
プロデュースにもよるのでしょうが
いま、その三詩型がクロスしつつ
新たな詩の可能性をさぐっている姿に
時代の必然性のようなものを感じます。
三詩型の差異を生身で
三次元で体感し尽くした
じつに楽しい半日でした。
次回も楽しみにしています。

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