『地形と気象』イベントにつづき、来たる11月27日、下北沢の本とビールのお店「B&B」さんにて、イベントに出演します。
もうすぐ、10月31日刊行のぼくの新詩集『耳の笹舟』と、佐峰存さんの第一詩集『対岸へと』の刊行記念イベントが、ゲストにいまもっとも注目されている若手詩人のひとり、岡本啓さんを加え、版元の思潮社さんの主催で開催。
「現代詩手帖」11月号にも告知がでると思いますが、リンクは「B&B」さんの告知です。
写真は、できたての、『対岸へと』。カバーアートは東京の湾岸のようでもあり、ニューヨークのようでもあり、境界が溶けあった、刺激的なコラージュ作品になっている。帯に「越境のトポス」とあるように。
詩人の野村喜和夫さんとともに、不詳、このぼくが『対岸へと』の栞文を書かせてもらったご縁で、今回のイベントの話がきたのだった。
じつは今週の月曜日に、佐峰さんとはじめてお会いしてきた。場所は、秋葉原。とんかつ呑みをしながら、おなじ店で四時間ちかく話しこんでしまった。
ソフトな声調で、とてもていねいな話し方をされる佐峰さんは、小学生のころに渡米。大学卒業まで、アメリカに在住されていた。大学は文学と批評のメッカ、イェール大学。ただし、国際政治学が専門だったとの由。
佐峰さんが長らく滞在された、ニューヨークシティ郊外のロングアイランドのこと。911とイラク戦争。急速に右傾化する日本。日本文学とアメリカ文学。詩の話のみならず、佐峰さんとは、いまの国際政治の話でも、たいへん盛り上がった。それこそ、一本のイベントのごとく、とことん話しあったのだった。午後十一時。とんかつやの看板娘さんに、「もう、(いいかげんに)閉店ですから」と退出をうながされるまで。
佐峰存という詩人。またひとり、ユニークで力のある若手がデビューしたと思う。
いまからイベントが、楽しみ。
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