ぼくの第三詩集『耳の笹舟』が、明日、刊行になります。
よろしければ、ぜひ、お手にとってみてください。
装幀は、前詩集『まどろみの島』につづいて、奥定泰之さん。手にしていただければわかりますが、じつにこころにくい仕掛けがあります。自分でいうのもなんですが、美しいだけでなく、深さのある装幀の仕事ではないでしょうか。これはすべて、装幀家・奥定泰之さんのお力。
本文は特色の黒、だろうか。光のもとだと、ほんのかすかに、濃い藍に傾くのだ。
奥定さんの装幀に、詩の言葉が釣り合ってくれればと、願うばかりです。
英訳タイトルは、ご存知、アメリカ現代詩学者の遠藤朋之さん。この場でお礼を申し上げます。
通常詩集の1・5倍の行数はあるだろう、今詩集。入稿時は、手書きの原稿用紙で二百枚近かった。紙幅の関係で、それをさらに三分の二ぐらいまで、絞り込まざるをえなかったのだけれど。
海外で翻訳発表されても、(なんと)いまだ日本語で発表されていない連作詩篇も、けっこうでてしまった。
ゆえに、さまざまな方にお世話になった詩集です。編集に携わっていただいた、思潮社の高木総編集長と出本さん、こころよりお礼を申し上げます。
この本の笹舟が、これからどこへ漂いでてゆくのか。楽しみです。
0 件のコメント:
コメントを投稿