妻の三冊目の翻訳書を読む。じつは、昨年秋に刊行されていたが、人気があってなかなか手にはいらなかったのだ。
西村・プペ・カリンさんの『フランス人ママ記者、東京で子育てする。』(大和書房)という本。日本人男性と結婚したAFP通信東京特派員記者ことプペさんが、ご本人の妊娠、出産、育児を軽快な筆致でえがいた。
宣伝みたいだけど、とてもおもしろく拝読しました。
日本とフランスの出産育児環境や制度の比較もさることながら、文化のちがいも興味ぶかいのだ。
たとえば、日本のお母さんは赤ちゃんの誕生を機に、夫とは別の寝室にうつり、赤ちゃんといっしょに寝るようになる。日本の男性にとって、これはごく普通のケースだろう。むしろ、ありがたい?でも、日本人女性と暮らすフランス人パパにとっては、おおいに不満らしい。「べべより、もっとぼくをかまってよ!」ということなのかしらん 笑 すごく、フランス人男性ぽいなぁ。そんな姿から、ふと自分をかえりみる瞬間もある。
フランスでは、赤ちゃんははやくも独り寝する。それで、ぜんぜん大丈夫なんだそう。ぼくのママ友?も、夜泣きで眠れないとか、大変だ。本書を読めば、すこし子育ての気分も変わるかもしれない。しかし、プペさんご本人はフランスの慣習に抵抗があり、夫との寝室にベビーベッドをおいているのだとか。
ぼくはまだ父親じゃないけど、基礎から勉強になったし、日仏夫婦論、男性論としてもおもしろく読めた。イラストは、プペさんの夫、じゃんぽ〜る西さん。西さんのフランス滞在マンガも、ぼくは好きで読んでいて、フランスにいったときは参考にしたり、話のネタにさせていただいたりしている。
本書も、東京在住のフランス人パパ友?との、会話の種になりそうだ。
ぜひ、お手にとってみてくださいね。
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