関東で雪がふった翌日。仕事でいった東京の青山はビル陰の谷間になって、こごえそうだった。
風邪をひきそうだったから、浦和の軍鶏料理や「田楽」へ。ここに、ぼくの風邪の特効薬があるのだ。
すると、京都に旅行していた、シェフの上甲さんが、いいものがある、と、ジャンルイ・シャーブのピノを注ぎ、とり皮を焼いてくれる。いっしょにでてきたのは、京都の老舗「中東」のオリジナル山椒油。ベースは米の油で、これをとり皮につけて食べるのだ。山椒のつんとした刺戟を、ふくよかな米の油がつつんで、鼻腔にやわらかい。それでいて、香ばしい。おしゃれだなあ。
なかひがしは毎月一日10時から予約の電話を受けつけており、一時間ほどで一月分の席がうまる。上甲さんの奥さまが、60回かけなおして、やっと予約がとれたそうな。
ひとしきり 上甲さんから中東の印象をきいたあと、いよいよ「風邪薬」へ。三番目の写真、栃木軍鶏プレノアールの手羽先にんにく炊き。軍鶏の白湯が絶品で、肉はもちろん、ほろほろ。ちょっと、韓国の参鶏湯を彷彿とさせる。
これと竹鶴吟醸のぬる燗で、たいがいの風邪っ気は、ふっとぶのだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿