アメリカのピューリツァー賞詩人ゲーリー・スナイダーの翻訳やアメリカ現代詩研究で知られる獨協大学外国語学部教授、原成吉先生から、とある相談をうけた。
獨協大学で、今年の秋から毎月、詩のシリーズ・イベントを開催する企画があるとの由。
国内外を問わず、毎月ひとりの詩人をランチタイムに招き、朗読やトークをしてもらう。また、イベントを収録し、獨協大学で映像アーカイブ化。世界中からアクセスできて、無料で視聴できるようにしたい。シリーズ・イベントの期間は数年におよぶ。
ワオ!
これは画期的なプロジェクトとしか、いいようがない。もちろん、よろこんで協力させていただきますとご返事した。
プロジェクトのオリエンテーションのため、ひさしぶりに母校の獨協大学へ。2014年に講演をさせていただいた以来だった。
ゲーリー訳の宮澤賢治の詩額がかかり、洋書にかこまれた原先生の研究室を訪問。ぼくの後輩でもあり、いまや大学講師の関根路代さんが、学会で発表するウォルト・ホイットマンの博士論文について意見をもとめていた。すると、今年から院生になったというリサさんも登場。おふたりを巻きこんで、先生のヒアリングをうけ、ぼくも自分のアイディアを説明した。
イベントは写真の天野貞祐記念館で開催される予定ということで、内覧させていただく。建築設計は現ドイツ国会議事堂を設計したノーマン・フォスター氏ゆかりの建築会社らしい。なにより、世界最大級、蔵書40万冊をおさめた開架書架があることでも知られる。
ミーティング後は、ロンドン発、気鋭のポエトリー・マガジン『WOLF』の日本詩人小特集で英訳をしていただいた山中章子さんにも加わっていただき、四川料理やで乾杯。
ロバート・ハスをはじめいまのアメリカ詩の潮流、チャールズ・オルソンの巨大な長篇詩『マキシマス詩篇』、ヨーロッパ現代詩などの話題で、あっというまに三時間がすぎた。
獨協大学の新ポエトリー・イベント・シリーズ、乞うご期待!
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