「E;」から、私家版の詩集がとどく。
子猫沢るび、さん。
一年の投稿期間の折り返しまでは、この詩人で決まりかな、とさえ思っていた。
るびさんは、いまはペンネームをE;と変え、写真の私家版詩集『青天井の猫 宇宙規模でさかあがり』を送ってくださった。
まだ準備詩集という段階かもしれない。現在、某出版社と第一詩集のための相談をしているそうだから。
「さぁ……
まちの鼓動よ、
ぜんぶ溶けて誰かの心臓になりな。」
関西弁とひらがなが旋回させる、猫のようにしなやかでやわらかい言葉の襞には、カミソリのようにエッジのきいた抒情がひそんでいる。
目を瞠るフレーズがいくつもあった。
収載されていた詩篇は、ぼくのときに投稿された作品も多いと思う。奥付を見たら、発行日は「二〇一五年十月十二日」になっている。ペンネームが変わっていたから、最初にお送りいただいたときは気がつかなかったかもしれない。
いまは「E;」という、かぎりなく記号にちかい主体、マスクをかぶった詩人だそうだが、これからの動向が楽しみだ。
三年が経つというのに、わざわざ近況報告のように私家版詩集を送ってくれたことが、うれしい。
あのとき、子猫沢るびが渾身で放った言葉が、いまもきらきらした彗星の尾をひきつづけていることも。
石田瑞穂せんせい……るびです。すべての命がしなない日というのは、ないのですね。わたしの初めての絶望です。現代詩手帖にたいしての暴言、わたしの第二の絶望です。そして、大切な音楽仲間のYくんへの存在否定。わたしは、つねに何かを傷つけずには、あらたな詩が書けないのです。どうしてでしょう、傷は、傷つけた傷は、自らの頬まで貫く泪となって、しまうのに。くるしかったです、かなしくてたまらなかったのです。何度も発狂しました。その度、そばにいてくれたのは、UKロックと、エレキギターと、せんせいたちとのやさしい想い出です。あのとき、瑞穂さまが選者でいたことは、わたしにとって、かけがえのない瞬間でした。一年も、一瞬ですね。ほんとうに、ありがとうございます。詩集の出版、うまくゆきそうです。来年に向けて、まとめてゆきたい覚悟です。ホームページ……もし、よろしければ、よろしくお願いいたします。あと、ヘンなペンネームで、詩集をお送りしてしまい、申し訳なくかんじています。わたしは、るびでしかないのですね。
返信削除(*☻-☻*) きらるび
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