2016年8月25日木曜日

フランスの美しい村


 執筆がいそがしく、打ち合わせのための外出はおろか、呑みにさえゆけない。

 仕事はともかく、十日ぐらい、どこにも呑みにいけてないのは、一年のうちそうないと思う。

 それもこれも、九月末から十月中旬にかけて渡仏するからで、いまのうちに原稿を片づけておかないと、あとで泣くのは自分。

 今回のフランスは、いままでのおまかせ旅行とちがい、行ってみたい場所がある。

 フランスで最も美しいといわれる百五十の村が加盟する「フランスの美しい村」。そのなかのミディ・ピレネー地方の一村、サン・シル・ラポピー。

 フランス文学にくわしい方なら、かのアンドレ・ブルトンが惚れこみ、晩年をすごした村だとわかるはず。大ブルトンに「ラポピー以外、他のどんな場所もいらない」といわしめた村だ。

 執筆の合間に、上写真、吉田和哉氏著、渾身の『「フランスの美しい村」全踏破の旅』を手繰りつつ、自分を慰めています。

嗚呼。

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