執筆がいそがしく、打ち合わせのための外出はおろか、呑みにさえゆけない。
仕事はともかく、十日ぐらい、どこにも呑みにいけてないのは、一年のうちそうないと思う。
それもこれも、九月末から十月中旬にかけて渡仏するからで、いまのうちに原稿を片づけておかないと、あとで泣くのは自分。
今回のフランスは、いままでのおまかせ旅行とちがい、行ってみたい場所がある。
フランスで最も美しいといわれる百五十の村が加盟する「フランスの美しい村」。そのなかのミディ・ピレネー地方の一村、サン・シル・ラポピー。
フランス文学にくわしい方なら、かのアンドレ・ブルトンが惚れこみ、晩年をすごした村だとわかるはず。大ブルトンに「ラポピー以外、他のどんな場所もいらない」といわしめた村だ。
執筆の合間に、上写真、吉田和哉氏著、渾身の『「フランスの美しい村」全踏破の旅』を手繰りつつ、自分を慰めています。
嗚呼。
0 件のコメント:
コメントを投稿