アードモア。
スペイサイドの境にある、ボギー川沿いにある蒸留所で、 ライト・ピート、単式蒸留機でのみつくるシングルモルトで知られるスコッチ。
フィルタで濾過する際、冷却による低温殺菌をしない、昔ながらの蒸留法でも、マニアに愛されている。
このアードモアはオフィシャルボトル。近年、ぐっとボトル数が減ってしまったスコッチを、浦和のバー「リンハウス」さんで見つけた。
マスターの鈴木氏はハイランドやスペイサイドのスコッチがお好みのようで、アードモアはもちろん、その地域の蒸留所も実際に訪ねておられて、くわしい。
ちなみに、鈴木さんは今月の「danchyu」で取材を受けられていた。
最近はピートのきいた海のスコッチより、いわゆる川のスコッチ、スペイサイド川流域のシングルモルトに魅かれる。水が、とても、やわらかいのだ。
アードモアは、ハイボールにしてもらった。前回、あんなふうに書いたけれども、ぼくはふだんハイボールを呑まない。最初の一杯目がハイボールだと、ウィスキーの華やかなキックがつよすぎて、どうもあまり好きくない。
でも、スペイサイド・モルトのハイボールはべつ。ライト・ピートのハイボールは口あたりがじつにかろやか。キックもそよ風のように、さわやかで、自然だ。
アードモアは比較的に安価なので、家呑みにもおすすめです。
宵の風にほんのり冷たさがまじり、虫の声がきこえだす。晩夏の夜をはじめるのに、いいハイボールだと思う。
隣のスツールに美女がすわっていると、なお、うれしいのだけれど。
0 件のコメント:
コメントを投稿