療養中の父がTEACのレコードプレーヤーを購入。かつて買い集めたLPレコードをジャズを中心に時々聴いている。そのほとんどが、3、40年前のものだが、音質も問題なく楽しめる。
写真はご存知、スタン・ゲッツとアストラッド・ジルベルトの『デラックス』。いわずもがなの名盤だ。レコードの音はやわらかくも澄んでいて、ぼくもときどきご相伴にあずかっている。ジャケットもきれいで、とても40年前のLPとはおもえない。ポートレイトも大判で豪華だし、やっぱりCDよりいいですよね。値段は2,000円とあり、当時は希少だった輸入盤は銀座の山野楽器で買えたそうな。
当時の2,000円というと、いまの一万円ぐらいの金銭感覚。10日近く喫茶店にいくのを我慢して買ったのだとか。ほかにマイルスの『クールの誕生日』や、クリフォード・ブラウンの『スタディー・イン・ブラウン』などの初盤プレスがあった。
ここ2年間で取り組んできた連作詩「耳の笹舟」は今年の冬に詩集にまとまる予定だが、新連作詩として「Asian Dream」をすでに発表したばかり。1991年に勃発した湾岸戦争下のアメリカが舞台で、ぼくがそのころ聴いていた89〜92年のジャズがかかわってくる。ここ30年の世界史における大きな転回点であり、いまの安部政権へも直結している、湾岸戦争。「イスラム国」に誘拐、監禁されている邦人2名が無事解放、帰還されることを、祈らざるをえない日々だ。
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