早朝に原稿を書こうと、書斎の窓をあけたら、白い世界。視界を静かに雪が降り、風に流れてゆくので、わくわくしてペンが進まない。さっさとあきらめて、ここぞとばかり、雪見酒。三杯目には興がのって、ベランダに積もった雪で、雪割りのウィスキーを呑んだ。これが埼玉の雪の味、か。
午前は神保町で打ち合わせ。寒いときにはカレーにかぎる。そうだ、大好きな共栄堂のスマトラカレーにしよう。カレー屋の多い神保町だが、共栄堂は大正13年創業の老舗。いつも食べるタンカレーがないので、ポークを「ダブル」で注文。共栄堂の場合、ダブルとは、ライスとルーを両方大盛りという意味です。
酒を嗜まない詩人の鮎川信夫は、「ライスカレー」を好んだらしい。この共栄堂のスマトラカレーも、詩人のエッセイに登場する。というわけで早めのお昼は、カレー、なう。
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