ちょっとまえに、詩人の岡本啓さんから、絵葉書がとどく。
写真の色あざやかな民族衣装にみおぼえがあると思ったら、ラオスからだった。葉書には、「一週間ほど前から、おもいたって」東南アジアを単身、旅しているむねが黒いボールペンで書きとめてあった。
ラオス北部の街、ルアンパバーンを目指したのだとか。
ぼくもラオスにいったことがある。そのとき、この藍染の青、赤、黒の布がとても気になった。帰国後しばらくすると、新感覚派古民藝の店、古道具坂田でこのラオスの布を特集展示しているではないか。さっそく、購入して、ながらく風呂敷がわりに愛用していたのである。
ちなみに、岡本さんは、いまお住まいの京都に無事帰られている。今月末に、ぼくも仕事で京都にゆくから、そのとき会うことになった。岡本さんは酒をたしなまれないので、河原町にある名老舗喫茶店フランソワでお会いしましょう、と返信の葉書に書いたのだった。
いったい、どんな旅だったのだろう。土産話をきくのもたのしみだし、アジアの光景が、今後、岡本啓の詩にはたして登場するのかどうか、とても気になるところでもある。
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