葡萄畑の次は2001年に全面リニューアルされた醸造施設へ。マール、葡萄の搾りかすを手作業でもとりのぞき、66個あるステンレスタンクに移し替え、完全管理で醸造するのだとか。
このタンクはとても高価で、フランスの数あるシャトーでも保有しているところはすくない。伝統あるシャトーのイメージだと意外と思われるかもしれないが、それだけワインの品質にこだわっている、ということだと思います。ちなみに、ここまでで、収穫した葡萄の半分は品質保持のために失われているそう。
熟成中のワイン。樽はフランスのアリエ県とニエーヴル県のオークで職人が特別につくる。このセラーは二年目。栓がうえをむいてるでしょう?
以前、シャトー・ラトゥールの樽で香付したマッカランを呑んだことがある。ラトゥールの樽は、熟成がすむとすべてとりかえられる。樽はまたべつのシャトーやウィスキーの造り手たちのもとで命を吹きかえすのでした。
樽の腹を見ると、紅紫、ワイン・レッドに染まっているのがわかるでしょう。中身のワインが樽木の表面にまで染みでているのだ。
ワインの染みた樽は、じつにいい色合いで艶光って。底を天板にして、この樽のうえで詩を書いてみたいなぁ。ラトゥールの妖精たちが、きっといい詩を書かせてくれるだろう。
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