ボルドーの友人にして精神分析医の卵、エティエンヌ・ギヨーさんが名門ボルドー大学医学部に博士論文を提出して、卒業することになった。
エティエンヌに「卒業式」に招待されて、妻と出席。こんな機会は、滅多にない。
日本もおなじだけれど、博士論文の審査には口頭試問がある。面白かったのは、この口頭試問を親類縁者、友人が聴講できること。これが学内での「卒業式」で、セレモニーはいっさいなし。
エティエンヌの「卒業セレモニー」は、夜、ボルドー旧市街のワインバーで開催された。百人ほどの友人や医師(教師)たちが集まり、じつに華やか。ぼくは、エティエンヌのガールフレンドにして、かのフランス三大シャトー、シャトー・ラトゥールの広報担当者ルシルさんが精選したワインとチーズをいただいた。
「パピヨン」という、ライトボディのピノがめちゃくちゃ美味かったな。ボルドーでは、山羊のチーズが一般的らしい。ドレスアップしてモデルのようなフランスのお嬢さんたちと、心ゆくまでワインが呑めて、ぼくはご機嫌。
上から二枚目の写真が、LucilleとEtienne。フランスでお医者になるには、研修医期間もふくめて十二年もかかるのだ。ほんとうにおめでとう!
「ぼくが心の病にかかったら、君に看てもらうとするよ。ボルドー・ワインを心ゆくまで呑み、ボルドー名産のフォアグラを食べながらね。酔ったら、かのフロイト的カウチで昼寝をするんだ。なかなか素敵な入院生活じゃないか」といったら、「あなたは詩人だけれど、心の病とは無縁そうだ」と、笑われてしまった。
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