2015年12月10日木曜日

ローライ同盟発足会、その1




    去る12月6日日曜日、鎌倉は県立近代美術館まえで「ローライ同盟」発足会がおこなわれた。
   メンバーは、いちばん下の写真、左から、遠藤朋之さん、菊井崇史さん、吉増剛造さん、城戸朱理さん、井原靖章さん、カニエ・ナハさん、小野田桂子さん、そして井上春生さん。詩人から写真家、デザイナー、映画監督まで、世代もジャンルも多彩なクリエイターが集結したのだった。

   そもそも「ローライ同盟」とは。

    詩人の城戸朱理さんのブログを読んでくださいと、手抜きをしようと思ったのだが、あれ?書かれていない?笑

    ですから、以下、経緯をご報告します。

   ハンドメイド・ウォッチやライカでも有名な精密機械職人の街、ドイツはハンブルグで1920年代からつくられている二眼レフ・カメラ、ローライフレックスをみんなで購入して撮影しようという会なのだ。二番目の写真で吉増剛造さんが首からさげているのが、ローライ。一番目の写真は写真家の小野田桂子さんで、ローライに専用フィルムをいれているところ。

    きっかけは、若いころからローライに憧れていたという吉増剛造さんと写真家の小野田桂子さんakaマッドバンビが、スカパー放映の番組「Ash」のため京都での撮影中、ローライの話で盛り上がり、吉増さんが会発足をうながした、とのこと。今年の春、鎌倉に遊びにいったときに城戸さんと小野田さんから、ぼくもおさそいいただいたのだった。

    ぼくのイメージだと、ローライは百万円ちかいカメラで、メンバーですこしずつお金をだしあって一台を購入し、使いまわすのだと思っていた。

   ローライフレックスは、じつは新刊詩集『耳の笹舟』にもその名がでてくる。いまプロジェクトをともにさせていただいている写真家、赤阪友昭さんがメインで使用しているのも、ローライなのだ。プリント画像はサイズをおおきくしてもデジタルより透明感があり、海のようなレンズの深度を感じさせる。友さんにはローライでポートレートも撮っていただいたし、作品も購入して、日々、ながめている。

   青山二郎、小林秀雄、白洲正子らが資金をだしあって骨董を買ったという麦藁倶楽部みたいで、いいじゃない、とそのときは思ったのだった。

    つづく

0 件のコメント:

コメントを投稿