2016年6月10日金曜日

武田陽介写真展「Arise」を観に


   フェリス女学院大学での講義の帰り、北参道で打ち合わせ。
    ちょうど、タカ・イシイギャラリー東京で、武田陽介さんの写真展「Arise」が開催されていたので、観にゆく。

    武田さんの作品は、下記、ギャラリーの特設サイトをご参照ください。


    いま、新世代の写真家として注目されている武田さんの個展。
    先日、長應寺内にあり、ユニークなギャラリーとして知られる「空蓮房」の房主、谷口昌良住職に拙詩集『耳の笹舟』を献本させていただいた後、谷口さんがぼくに観にいくよう勧めてくださったのだ。
    ぼくも、2014年に武田さんの空蓮房での個展を観ていて、たしか本ブログでも書いた気がする。

    いわゆる逆光をモティーフにし、被写体とレンズの関係性の錯綜が、色鮮やかなフレアとなって、一瞬一瞬の視覚の生起を観る者に告げる「写真態」。
    虚が実とらえ、実が虚をとらえる。光が遍く世界にひろがると同時に、観る者も遍く世界にいるような、不思議な視覚体験。

    滴水滴凍。

    まだまだ、感想はひろがるけれど。

    もう会期がすくないですが、おすすめの写真展です。

    武田さんの写真については、またどこかで語る機会を、ぜひ見つけたい。

    新鮮な写真の眼にふれて、北参道を歩くと、街の風景が、あたらしく息吹しはじめたように見えた。

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