もう、先週のことになってしまったのだけれど。
小林多喜二などの日本文学研究で著名なフェリス女学院大学教授、島村輝先生に呑み会のお誘いをうけた。
さらに、アメリカの詩人で、吉岡実、和合亮一さんなど、日本の現代詩の英訳者としても活躍されているエリック・セランド(Eric Selland)さんも合流するとか。
横浜のとあるカーヴ風イタリア居酒屋を訪ねると、島村先生が先にこられている。かけつけ一杯のビール、すると、スーツ姿のエリックさんもあらわれた。ワイン好きのエリックさんが登場したので、つぎつぎボトルがはこばれ、肴さえろくに注文せず、ぼくらはグラスをあげつづけて。
エリックさんとは、三年ぶりに再会。日本語がほんとうに堪能で、こちらはまったく英語を話さない。
唱歌「故郷」が老子につながる島村先生の話からはじまり、源氏物語、谷崎潤一郎、チャールズ・オルソンに、ランゲージ派、カリフォルニアを中心とする近年のアメリカ詩の動向など、とくにエリックさんは紫煙を吹きあげながらサブマシンガンのごとく日本語も吐きだす。ぼくも、いつのまにかノートをとっていた。マンツーマンの講義のようだ。
いま、エリックさんの詩友でもある、Steven Seidenberg氏が来日している。写真展と朗読会を開催されるとのことだ。下記、リンクしておきます。
それにしても、
これは、呑み会、だった、はず。
途中、島村ゼミの学生さんたちが合流。講義や研究テーマについて、またフェリス女学院大学について、話がはずんだ。店内が暗くて、写真がイマイチ。
とっても楽しい夜だった。けれど、フェリスの呑み会だったのに、気がつけば、レンブラントの絵画のごとき光に茫洋とうかぶ、アメリカ詩人の顔ばかり、思いだしてしまう。
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