小説家の
古川日出男
さんが
書き下ろした
戯曲に
蜷川幸雄氏が
演出する
『冬眠する熊に
添い寝して
ごらん』を
渋谷の
シアター・
コクーンに
観にいった
ジャニーズの
上田竜也
さんが
主演
だけあって
会場は
女性で
いっぱい
劇は
チケット販売
二時間で
完売
だったらしい
そんななか
古川さんが
前方
センター
通路側近くの
関係者席を
おさえて
くださり
「見えない波」
で古川さん
管啓次郎さん
とともに
ヨーロッパへ
ゆく
田島さん
そして
古川さんの
『LOVE』を
英訳中の
ジニーさん
妻とぼくは
観劇する
ことができた
ネタバレに
なるので
内容には
ふれないけれど
日本の
近代史から
震災以後
まで
仏教と犬
土地と地霊
熊猟師と
おばば
兄弟愛と女
血と業が
螺旋を描く
言葉の
トルネード
古川
ワールドは
健在
それを
見事に
3D化した
蜷川幸雄の
演出も
素晴らし
かったし
上田竜也
井上芳雄
両主役
ヒロイン役
(『現代詩手帖』
で活躍中の
女性詩人!)
鈴木杏
さんも
よかった
ぼくは
個人的に
名傍役
にして
怪優
石井宣一
さんファン
で(笑)
「富山の
薬売り」役で
でてきたときは
うれしかった
石井さんが
会場全体に
響きわたる
大音声で
「二百年めえ
から薬売りで
ござえやす」と
謳いながら
すぐ傍を
颯爽と
駆け去って
いったときは
ジャニーズ
ファンの
ごとく
手をふった
けれど
あれは
ぼくだけ
だったろうな
上演は
四時間に
およんだが
まったく
飽きない
会場の
方々の
女子からも
「話も
面白かったね」
という声が
あがっていた
リピーターも
いるらしい
骨太の
現代文学と
ジャニーズ
女子たちが
遭遇する
そんな
現象も
とても
面白かった