10/20木曜日、獨協大学にて第一回「LUNCH
POEMS@DOKKYO」が開催。好評のうちに幕をとじました(写真は中央むかって左がぼく。中央、岡本啓さん、右、原成吉先生。実行委員会のみなさん)。
このプロジェクトは、毎月第三木曜日のランチタイムに内外で活躍する詩人をひとり、獨協大学外国語学部と学生さんたちで招き、「声の文化としての詩」をコンセプトに自作朗読と講演をおこなってもらうという企画。
その講演を録画して、獨協大学図書館でデジタルアーカイブ化してゆく。学期中、年8回の開催で5年間は継続する予定だから、40名ちかくの詩人たちのデジタルアーカイブができるというわけ。詩人たちが形成する一時代の言葉の地層が露出する。デジタルアーカイブへは国内外のどなたでもアクセスでき、また講演にはどなたでも無料で参加できます。
プランナーは獨協大学外国語学部教授の原成吉先生。ボブ・ディランの研究者でもある先生は、ディランのノーベル賞受賞もあって、いまは各媒体への執筆、テレビ出演とおいそがしい。そして、ディレクターが、ぼく。
公式サイト、デジタルアーカイブ等は現在準備中です。講演のインフォメーションは「原成吉ゼミナール公式HP」、「獨協大学外国語学部英語学科HP」をご覧ください。
原成吉ゼミナール
外語学部英語学科
第一回の詩人は、岡本啓さん。
この日のために、「LUNCH POEMS@DOKKYO実行委員会」の学生のみなさんは、さまざまな準備をしてきた。
企画制作、会場設営はもちろん、リハーサルをかさね、フライヤー、ポスターもつくる。講演動画の録画、編集はセミプロレベルの獨協大学放送研究会、獨協大学映画研究会の学生さんたちが担当。
岡本さんは、獨協大学正門前のおおきな電光掲示板に「詩人 岡本啓」と表示されると、びっくりされ、うれしそうに笑われていた。
岡本啓さんの朗読、講演の内容はここでくわしくは書きません。11/20以降にアップ予定の講演動画を、ぜひ、お楽しみに。アップの詳細は本ブログでも追ってお知らせします。
ただ、一言。旅と移動のなかで紡がれる岡本啓の詩。お話は詩の根源をさししめしながらも等身大の言葉で、年齢もちかい学生さんたちはよろこんでいた。会場には外国語学部の先生方、思潮社編集部の出本さんも視察にこられている。学生さんたちはランチを食べながら、真剣に、かつリラックスして岡本さんのお話と朗読にききいっていた。
講演後は、岡本さんといま開催中の「さいたまトリエンナーレ2016」を観にゆく予定だった。でも、これから原ゼミナールで、詩人のナナオ・サカキが1970年代後半に出演した秘蔵フィルムを観るという。そっちのほうが、おもしろそうだね、ということになり、ゼミの授業に岡本さんとぼくはまぜてもらうことになった。
上野圭一監督作品「スワノセ 第四世界」は、当時のヤマハ株式会社による諏訪之瀬島開発に反対するため製作上映された16ミリフィルム映画。ナナオさんがいた諏訪之瀬島のコミューン、バンヤン・アシュラマでの暮らしなど、貴重な映像がのこされていた。出演はゲイリー・スナイダー、アレン・ギンズバーグ、マイケル・マクルーアなど、錚々たるメンバー。
夕方、岡本さんとぼくは、浦和の街に消える。おおいに呑み、語らい、岡本さんの終電ギリギリの23時ちかくまでひきとめてしまった。やさしく、スマートで、それでもその磁器のしたに沸騰するマグマをかかえていそうな、不思議な青年詩人。さぞ、お疲れでしたでしょう。
次回、11/17木曜日は注目の若手女性詩人、大崎清夏さん。こちらも、楽しみ。
岡本啓さん、原先生、実行委員会のみなさん、獨協大学の先生方、学生さん、ありがとうございました。また、来月もよろしくお願いします。
See you later, alligator!