今年にはいって、京都は五回目。仕事、ですけれど。
ホテルは、詩人の城戸朱理さんに教えていただいた、糸屋に泊まる。
出張はバタバタで、夕餉も、同行のクライアントさんとともに閉店間際のニ教にかけこみ、ワインとステーキをかきこんだ。
梅雨日の、蒸し暑かった京都で、冷製のポテトスープ、しみる。ぼくだけ、帰りの新幹線で食す、ビフカツサンドを、お持たせしてもらう。
翌朝。クライアントさんは早朝から大阪へ。ぼくは帰るだけだから、糸屋の朝食をゆっくりいただいた。
こちらの朝食は、京都の味噌汁がメインといっても過言ではない。自宅では再現できないおだし。春からくらべ、白味噌から、赤だしにあわせてある気がする。山椒のきいたポタージュのような京味噌とお豆腐が、二日酔いと胃もたれをじんわり、やわらげてくれ、焼き魚までパクパクいただいた。
帰りの車中で、ひとり、ウィスキーの水割り三缶と、ビフカツサンド。
東京駅についたら、梅雨とはいえ、大気が関西よりも乾いて、ひんやりしていた。五山から降る、あの生暖かい霧雨が京都に夏をはこんでくるのだろう。
そういえば、もう、七月。