北宋の詩人、林逋「山園小梅」の一節。
月ののぼる暗い黄昏を、ひとすじの香がただよってくる。漢詩で代表的な花の香といえば、梅。見沼の暗くなった家路をいそいでいると、薄闇を花の香りがただよってくる。見上げれば、五分咲きの白梅、紅梅。梅は別名、春告草というけれど、まだすこし遠い春の足音をきいた気分。夜梅で花見酒と洒落込みたいものだ。
約一月後。3月11日から19日まで、イギリスの老舗出版社Arcの招きで「ロンドンブックフェア2017」にいってきます。
例年のロンドンブックフェアは、4月開催。ところが、今年は3月に開催されるという。それをきいたときは、エリオットのように「四月は残酷な季節」と嘯けないぢやないか、と、ちょっと、がっかり。ロンドンでは取材仕事もあるのだけれど、オフの時間は、英語詩人たちの足跡をたどり、ゆっくり、午からエールといきたいものだ。
前回、ロンドンにいったときは、まさに四月は残酷な季節。染井吉野そっくりのアーモンドの花が、満開に、咲き誇っていたっけ。
公式ホームページは2/15以降にオープン予定です。
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