街のどこを歩いても、マレを歩いていても、その姿は見える。世界遺産に登録されている聖エチエンヌ大聖堂は、ブールジュ、いやベリー州のシンボルといえるだろう。
とはいえ、パリから二時間の州都ブールジュを訪れる観光客はあまり多いとはいえない。後でブログにもご登場いただく、観光ガイドもするイザベルさんいわく「来たと思ったら大聖堂を見て二十分で帰ってしまう」団体客ばかり。おかげで中世の小都市はいつも静穏なのだけれど。
大聖堂の由来はwikiっていただこう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/サン=テチエンヌ大聖堂_(ブールジュ)
いま夏時間のブールジュの夜明けは、午前八時頃。ぼくはその前に仕事をし、天気がよければ紅茶とフルーツ、ガレットの朝食後にギヨー家のテラスで執筆を再開する。写真のように、そこからも大聖堂の偉容を眺めることができる。朝八時半と十一時半に礼拝があるみたいで、大聖堂の鐘が鳴る。最初は単音で鐘が鳴りはじめ、しだいに複数の鐘が打ち重なりながら、合奏してゆく。毎日、鐘音に導かれながら、言葉をつづってきた。
夕方から夜にかけては、一日の終わりを鐘が告げ、うすい薔薇色の夕空、月の出、ライトアップされてゆく大聖堂を眺めながら、ワイングラスをあげつづける。
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