2014年6月26日木曜日

福島再訪



去年につづき
新聞の仕事で
福島を再訪した

今回は福島市内
南相馬市や
いわき市に加え
原ノ町などにも
足を伸ばす

去年
インタビューした
澁谷地区から
避難している
Yさんにも
再会できて
「見えない波」の
報告をすることが
できた

約1年ぶりに
再訪した
福島
復興作業が
つづいているものの
被害の大きかった
地区は見た目に
ほとんど
変化がない

時間の流れさえ
堰止めてしまうような
被害の甚大さに
改めて驚く
大規模な
復興作業が
継続されているにも
かかわらず
1年という時間で
できることは
限られている
のかもしれない

取材の最後に
福島の繁華街
栄町の
料理屋さんで
会津の幻の酒
「飛露喜」
をいただいた
ご主人が
ぼくらのために
わざわざ
仕入れて
取り置いて
くれたのだ
そのお気持ちが
とにかく
うれしい

町内では
また土曜日に
手づから
除染作業を
するのだという

まだ
震災は
どんな場所も
通過して
いないのだ

人間自身の
力はとても
ちいさい

だからこそ
ぼくらは
あらゆる文明の
利器と力を
過信しては
ならない

当然のこと
かもしれない

でも
福島の人たちは
その考えを
ぼくなどよりも
ずっと
尊いものとして
胸に宿している
のだと思う

2014年6月24日火曜日

資生堂「BinoBa」へ



資生堂さんが
今夏から
スタートさせる
プロジェクト
「BinoBa」
プロローグ
イベントに
ご招待を受けた

内容は
美術ライターの
橋本麻理さんと
資生堂名誉会長
福原義春さんの
対談

橋本さんと
森本千絵さんの
対談の
二部構成

会場には
詩人の
高貝弘也さん
蜂飼耳さん
三角みづ紀さん
金曜日に
アトラスの
イベントでも
ご一緒した
暁方ミセイさん
静岡連詩の会で
ご一緒した
文月悠光さんも
おられた

そして
昨年
花椿賞を
受賞された
藤原安紀子さんも
来場

藤原さんが
パリに行かれる前
「Edge」や
「(f)orpoets」で
お世話になって
以来だから
十年ぶりの
再会だろうか

なつかしかったし
とても
うれしかった

歌人の
穂村弘さんも
おられ
「きょうは
詩人も多いね」と
ひとこと

詩人たちにも
いい
美の場を
与えてくれた

2014年6月23日月曜日

「遠いアトラス」in 下北沢B&B イベント・レポート


左:暁方ミセイさん
右:管啓次郎さん


第一回
鉄犬ヘテロトピア文学賞 
受賞作発表会
右:温又柔さん
左:木村友祐さん


暁方ミセイさん
スマホを見ながら
朗読


管啓次郎さんは
Kindleで朗読


ぼくの
未発表「お土産詩」
直筆原稿コピー

6/21の夏至の日
下北沢の本屋さん
「B&B」にて
詩人の
管啓次郎さん
暁方ミセイさん
そして
ぼくが
マイナビで
連載したブログ形式
リレー詩
『遠いアトラス』の
電子詩集化
(6/21発売)
イベントが開催
された

イベントに
お越しくださった
みなさま
ほんとうに
ありがとうございました

イベントは
管さんが選考委員
を務められる
「鉄犬ヘテロトピア
文学賞」の
受賞作発表会で開幕
同選考委員
作家の
木村友祐さんと
温又柔さんが
スピーチをされた
詳細はこちらへ

http://monpaysnatal.blogspot.jp/2014/06/blog-post.html

つづいて
「遠いアトラス」の
イベント

第一部は
トークと朗読

第二部は
それぞれの詩人が
アトラスで
書いた詩の
創作秘話を
披露し
最後は質疑応答
で〆

お二人の
朗読は
出演者である
ぼくも思わず
我を忘れて
聴き入って
しまった
旅の詩が文字を
はなれ
さらに
声の旅立ちを
していくような

創作秘話も
お二人の話は
いち詩人として
興味津々
詩を書くときの
記憶も経験も
無意識も
ちがうはずなのに
言葉の旅先の
十字路で
なぜか
三人が
出会ってしまう
その連続が
詩に
新たなマップを
書き加えてゆく

創作時も
イベントでも
お二人は
すばらしい
伴侶

今後この
プロジェクト
「遠いアトラス」は
すこし形を
変えて継続
してゆくかも
しれません

電子詩集の
『遠いアトラス』も
ご興味があれば
ぜひDL
してください

詩集を上梓
するとき
イベントに
出演するとき
ぼくには
楽しさと
苦悩の
双方の感情が
どうしても
沸きあがる

でもこの
アトラスに
関しては
ポジティブ以外の
感情を
いだいたことが
ない

それは
とても
不思議で
うれしいこと

このことは
ひとえに
暁方さん
管さんの
お力によるものだし
応援してくださった
みなさんの
おかげだと思います

また
言葉の旅路で
お会いできる日を
願って


See you later
Alligator!

2014年6月14日土曜日

明日は「日本の詩祭2014」


ブルックス・ブラザーズ
で注文した
スーツもなんとか
間に合い
明日はいよいよ
「日本の詩祭2014」

第32回
現代詩人賞を
受賞された
甲田四郎さま

第64 回
H氏賞を
受賞された
峯澤典子さま

ほんとうに
おめでとうございました

徹夜がつづき
更新もままならない
ハードワークの
一週間だったけれど
なんと明日は
いけそう

初秋のような
さわやかな
天候が
明日も梅雨を
遠ざけて
くれますように

2014年6月10日火曜日

6/21「遠いアトラス」イベントの学生特典とは?


Photo:フランス
ルーアンの旅先にて
詩人の
暁方ミセイさん
管啓次郎さんと
(株)マイナビ
「日々が紙から
飛びだして」で
連載していた
ブログ・リレー詩
「遠いアトラス」
電子詩集化を
記念し
6/21(土)
下北沢の書店
「B&B」にて
イベントを開催
します

(詳細はこちら)

http://bookandbeer.com/blog/event/20140621_a_atlus/

出演は
ぼく、管さん
暁方さん

このイベントでしか
聴けない
アトラス・
オールメンバー
三人による
朗読や
会場プレゼントも
あります

そして
ご来場いただいた
学生の方に限り
ぼくが
ワンドリンク
おごります

受付で
「石田のブログを
読んだ学生」の旨
おっしゃって
ください

6/21は
B&Bで

See you later,
Alligator!!

2014年6月6日金曜日

若き日の李朝盃


「見えない波」
クラウドファウンディングに
寄付された方々への
リターンを
発送する準備に
とりかかっている

うえの写真は
そのなかのひとつ
「詩人のぐい呑み」
セットに入った
李朝初期白磁盃

17世紀以降の
発掘物で
たぶんもとは
祭器だろう
いわゆる
ころ茶碗の寸法で
酒盃に見立てた
ものだ

写真では
肌がやや
青みがかって
見えるけど
李朝初期の白磁は
こんなふうに
陰りのなかでは
釉薬が青みを帯び
陽のなかでは
やわらかな
白色に変わる

よく雪色と
形容されるのは
新雪や流氷が
光の加減で
純白や青に
転変するさまに
似ているから

不思議なもので
おなじ朝鮮の
陶工が
ひいた
古伊万里の
白磁でも
こんなふうには
ならない

ぼくの考えは
李朝初期の釉調は
とくに
白磁に限りなく
近い青磁
だということ

ぼくがこの盃を
手に入れたのは
二十代の前半

きっかけは
ある詩人の
フレーズに
李朝白磁が
登場して
色味と風合いを
どうしても
現物で確かめ
たかったからだ

そしてすべからく
器がそうであるように
たしかに
物は手にして玩り
付き合ってみないと
わからない

暑い夏は
李朝盃を冷蔵庫に
入れておいて
帰宅するなり
冷酒を注いだものだ
そして
若い日の
原稿用紙の傍らには
かなりの頻度で
この盃があった

じつに
ひさしぶりに
とりだした
この李朝の盃と
別れの酒を
愉しんだ

水にくぐらせ
最初はしっとりと
そして
つややかに
濡れてゆく
白の土肌に
二十代の頃とは
ちがう感興が
ほのかに湧いた

2014年6月5日木曜日

スロヴェニア詩祭へ


今年の初秋
スロヴェニアの古都
プトゥイで開催される
国際的な詩祭
「Dnevi Poezije in Vina」
(詩とワインの日)に
招待された

「見えない波」で
ロンドンのSOASで
朗読をしたとき
たまたま
会場に来ていた
スロヴェニアの
若き現代詩人で
詩祭ディレクターの
アレッシュさんから
声をかけていただいた

「見えない波」
メンバーの
管啓次郎さんも
招待を受け
ふたりでゆきます
ロンドンで読んだ
作品も朗読するので
「見えない波」の
番外編になるかも
しれない

管さんは
二度目のプトゥイ
だけれど
ぼくは初めて

さっそく
『地球の歩き方』を
買った

2014年6月2日月曜日

夕方6時のモヒート


きのうは
うちの近所でも
33度まで
気温が上がった
6月とは思えない
異常な熱暑

そんな日の
夕方は
散歩がてら
河原に自生する
ミントを
摘みにいって
モヒートを
つくる

ミントは
近所の農家さん
が畑で
育てたものが
風や鳥や獣に
運ばれて
根づいてしまった

ぼくの
モヒートの
レシピは

ラムが55ml
ライムジュースと
砂糖はお好み
それから
ビターズを
1~2ショット
見沼産
手摘みのミント
(よくつぶす)
氷はたっぷり
各分量は
呑むグラスの
サイズで
調節します

ホワイトラムは
南大東島で
つくられる
国産の
アグリコール
「CORCOR」が
ベスト

けっこう
ドライだから
気をつけて


夏は仕事を
きりあげる
夕方6時頃から
モヒートを
夕食までに
2杯ほど呑む

そんなとき
つい
手にとって
しまうのが
辻征夫さんの名篇
「雪わりのラム」

ほんとうに
いい詩ですよね

2014年6月1日日曜日

シェイクスピア書店のノート


今日から6月

だからというのでも
ないけれど
使えずにいた
ノートを
おろすことに決めた

妻が
パリに出張で
いったときの
お土産

若き
ヘミングウェイや
ジョイスに無償で
新刊本や英書を
貸し出したり
生活の面倒をみて
庇護したことで
有名なパリ
セーヌ左岸にある
「シェイクスピア
&カンパニー」書店
のオリジナルノート

今年の10月
ブールジュの
美術大学
エコール・ド・ボザール
に招待を受け
一月ほど
フランスに滞在
する予定
パリでは
イベントもある

シェイクスピア書店にも
また行きたい