2016年2月26日金曜日

満寿屋オリジナル原稿用紙



    京都からさいたまの田園に帰ったら、雪が降っていた。

    そして帰宅すると、原稿用紙の満寿屋さんから、注文していた名入原稿用紙がとどいているではないか。

    朝日新聞、埼玉新聞から詩の依頼をいただいたので、さっそくつかってみる。

    ぼくが注文したのは、満寿屋謹製36番「赤罫ルビなし原稿用紙」。左下罫外に「石田瑞穂 用箋」と入れていただいた、オリジナルの原稿用紙だ。
  『耳の笹舟』上梓の記念にいただいた、限定パーカー・デュオフォールド・チャイナレッド・モデルにあわせて注文。これで、いまとりくんでいる連作詩「Asian Dream」を書きあげるつもりです。ペン先の調整中なので、インクはパーカーのブルーブラックを使用。書き味は、いうまでもなくなめらか。インクの発色、吸い、ともにいい。罫のおおきさも、とても書きやすいサイズ。

    オリジナル原稿用紙の名入注文は、千枚から。ぼくはPCをもたないので、だいたい一年でつかいきる。
    満寿屋さんの原稿用紙はいまもいろんな作家さんやライターさんにつかわれているが、すごいのは作家の司馬遼太郎。
    日本がオイルショックに見舞われた1970年代。司馬遼太郎は「小説家に原稿用紙がなくては大変だ」といい、すぐさま五万枚を電話口で発注したとか。

    ぼくは、スマホで注文。それでも、満寿屋の方がメールで、ごく丁寧にやりとりしてくださった。浅草の老舗の、折り目ただしい対応に、うれしくなる。
    もう原稿用紙全盛時代ではないと思うけれど、これからもずっと応援してゆきたい。

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