2013年7月21日日曜日

ケジャンの夏




ケジャン様


左:装幀家 奥定泰之さん
右:「現代詩手帖」高木総編集長


生サムギョプサル
7/19のこと。
神楽坂で打ち合わせと
暑気払いを兼ね
高木さん、奥定さんと
一献いきました。

日の名残のある
18時に
イングリッシュパブの
ロイヤル・スコッツマンで
IPAビールと
スコッチハギス。
高木さんは
書籍と詩手帖の〆切で
少々お疲れのご様子。
ライトに三人で
打ち合わせのあとは
鰻のたつみやか
伊勢藤へ
とおもったが
たつみやは鰻の
仕入れ価格の高騰で休店。
また今年もでは
いくらなんでも
良心的な個人店はかわいそうだ。
政府もなんとかしてほしい。

なので
神楽坂入口近くの
韓国家庭料理店「味韓」へ。
夏といえば
生のワタリガニを
キムチだれに漬け込んだ
ケジャンで
キンキンに冷えたビール!
そしてここの名物
生サムギョプサルで
三人はマッコリのやかんを
次々おかわりした。

ぼくは以前
新宿の若松河田に
住んでいたことがあって
そこから
新大久保コリアンタウン
までは歩いてすぐだった。
盛夏の昼にランチでもと
残念ながら閉店してしまった
老舗「韓国食堂」へゆき
あくまでランチの
つもりが
やはりどうしても
ケジャンが食べたくなり
するとどうしても
辛〜いケジャンにあう
冷え冷えのビールが
ほしくなり
当時はまだ
空きビール瓶に入った
自家製ドブロクの
生マッコリまであって
結局、夕方まで呑んで
帰るというのが
夏の風物詩だった。
ケジャンは本場の
韓国家庭料理だから
東京でも昔からの良店
名店が閉店したりして

食べられる店も
少なくなってきている。
さいたまでも
食べたいのだけれど
川口コリアンタウンなら
食べられるかしら。

高木さん、奥定さんも
「うまい!」と
いってくれたけれど
なんだか、ぼくは
ちょっと切ない。

電子レンジみたいな
コンクリートジャングルの
熱気を切り裂いた赤い夕陽。
窓ガラスの向こうの
新宿の喧噪をききながら
夕陽より赤いケジャンで
流し込むビール。
オモニの韓国語。
そんな思い出の孤児が
心の奥底に
ふらりと立ち寄って。

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