2015年8月10日月曜日

盆の月、多摩の一夜



    アムステルダムで知りあった現代アート作家で東京芸術大学講師の梅花皮衛さんが、なんと、ぼくを囲む会を開いてくださる。会場は多摩丘陵にある氏の自宅。
    とはいえ、奥様が築百年の納屋を改築したすてきなギャラリーカフェをひらいており、すでにイベント化していた。梅花皮さんを司会に、氏の作品をまえにトークと朗読を少々。とても親密で、すてきな会でした。おもしろかったのは、親子づれの方が多かったこと。芸大、多摩美の生徒さんもきてくれて、子どもの相手をしていたのが、ほほえましかった。ご来場のみなさん、ありがとうございました。
    多摩の地ビール「多摩の恵」をワンケース差し入れてくださった方がいた。聞けば、野口酒造の専務さん。酒造自家製の奈良漬、そして、おお!近年はわが故郷見沼でも見なくなった、イナゴの佃煮を持参してくださった地元の方も。ぼくは、山形出身のお客さんが差し入れてくださった「米鶴かっぱ 特別純米吟醸大辛口」をおともに、ばりばりと食べた。イナゴは、栃木は佐野出身の亡くなった祖父が好んで、よく食べていたっけ。きっと、ふるさとの味だったのだろう。
    暗くて写ってはいないが、酒瓶をもって、みなさんと田んぼに涼みにでた。蛙の声明。そして、鈴虫の声もまじっている。おおきな、おおきな、盆の月がでていた。仏教では月光を乗り物に、仏が現世に帰ってくるといわれている。今月十三日は見沼も迎夜。きっと、いい月がでていると思います。

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