2012年12月17日月曜日

バルザックの通ったレストラン


地平線まで届く牧草地帯と

葡萄畑が広がる

フランスのベリー県。

パリから遠い田舎ですが、

多くの文人が住んでいました。


そのひとりが、バルザック。


パリから車で4時間。

友人のムッシューB

連れていってくれたのが、

バルザックの通ったレストラン

La Cognette」(ラ・コニェット)でした。




レストランは星1つ。

ホテルは星3つ。

(フランスの評価はホテルにたいし、

レストランのほうが厳しいですね)


1836年にオープンしたラ・コニェット。

バルザックの小説「La Rambouilleuse」には

このレストランの描写が度々登場。

当時の面影をうかがわせる、

ベリーの秋の伝統料理コースをいただきました。



食前酒は地ビールと赤ワイン、フランボワーズのカクテル。



前菜は秋茄子のピュレ、ジャガイモのパイ、キャビアと豚のリエットのパプリカ詰め。






次の前菜は秋の味覚の王道、トリュフのポタージュ。トリュフがたくさんスライス。





メインその1は、地産の仔羊のゼリー寄せ、秋野菜のフォアグラクリーム添え。




まったり超濃厚(笑)。お腹も心も満腹。

























メインその2は、(また)フォアグラ、

ホタテのソテーのパッションフルーツソース(左)と

ウニにフォアグラを溶かしたクリーム(右)。

ここで、お腹も心もギブアップ。


ちなみに、

フランスで料理を残すのはご法度。

料理人とスタッフのプライドを

傷つけることになるのです。

料理のポーション(分量)は、

日本のフレンチの約2倍。

「コース」を注文するときは、

日本のフレンチの物差しで考えては駄目。

「料理を残すのがホメ言葉」の

中華とは当然、真逆です。

気合いを入れて完食を目指します。




メインその3(泣)。鰆のソテー(またまた)フォアグラソース、

うずらの卵のジャガイモ包み。うずらの卵、とろっとろでした。

胃は昇天しつつあります。



口直しは「ベリーの穴」。



白ワインと梨のリキュールなどを

つかったシャーベット。

B「もうこれ以上

食べられないって思うでしょう?

そんなときに食欲にさらなる

穴を開ける。だから、

ベリーの穴なのさ」

ぼく「・・・(絶句)」

フランス国王に招待された

オールド・パー爺さんが

過食で死んだのも納得。




メインその4!(ほぼ悲鳴)。

野ウサギのトリュフソース。

野ウサギはいわゆるラパンとは

ちがうそう。

ここで食べるトリュフは

薫りが芳醇でとても新鮮。

シルクの舌触りで

サクサクした歯応えがあります。

ウサギの野趣溢れる薫りと相俟って、

野の土と秋草の匂いが鼻中に

しっとり広がるようでした。


フォアグラ、トリュフ(責め)。

秋の味覚の王者を思うさま

堪能させていただきました。

意識はベリーの野ウサギになって

宇宙を跳ねまわっています。


このあともデザートが5品ほど。

思い出すだけで「うぷっ」

となるので割愛します。




バルザックの直筆書簡。










食事の予約と

讃辞とともに料理への注文が

こと細かに綴られています。


文のみか

食欲もおそるべし

バルザック

0 件のコメント:

コメントを投稿