2015年3月25日水曜日

新作の英訳詩



   和光大学などで教鞭をとられている、アメリカ現代詩の研究者にして翻訳者、遠藤朋之先生からファックスが届く。いま、ぼくの詩の英訳をしていただいているのだ。長年、エズラ・パウンドやゲーリー・スナイダーなどを研究しておられ、『現代詩手帖』などでアメリカ現代詩の特集があるときは、必ずといっていいほど翻訳やエッセイを寄稿されている。個人的には、思潮社からでている海外詩文庫『ウィリアムズ詩集』のオクタビオ・パスのエッセイの翻訳が記憶に残る。
    遠藤先生は年譜の執筆が非常に巧い。現代詩手帖特集版『アレン・ギンズバーグ』の「アレン・ギンズバーグ年譜」も編まれ、執筆されているのだが、この年譜が読み物として、とても面白いのだ。年譜は大事だ。年譜が魅力的だと、詩人の魅力も増す。ちなみに、ぼくが愛読する年譜はほかに、詩人の田野倉康一さん編の思潮社刊『田村隆一全詩集』年譜、鍵谷幸信先生の筑摩版『定本西脇順三郎全集』など。
    話が完全に脱線したけど、ぼくの詩は香港の文学者Dong Leeさんがエディットし、東アジア向けに刊行するポエトリー・マガジン(タイトルはまだ非公開)に収録される。ドンさんは、アメリカのブラウン大学でフォレスト・ガンダー氏に師事していた。遠藤先生は、ガンダーさんとともに詩人の白石かずこさんの選詩集を英訳されている。今回、ぼくの英訳詩は10篇が収録。写真の詩のタイトルは、「バオバブのかみさま」。初出が英訳詩です。

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