2016年10月24日月曜日

フランスへ酔っぱらいに〜パリ篇2






    パリの「銀座」、サンジェルマン・デ・プレのバック通りを歩く。

    ここには、ヴィトン、エルメス、モンブラン、ダンヒル、アルマーニなどハイブランドの店がならぶ。高級百貨店ボン・マルシェもあったりして。おしゃれなパリジャンも多いのだった。

    奇跡のメダイ教会で旅の安全と平和祈願。その後、ボン・マルシェをひやかし、裏街にあるパリジャン愛好の老舗ステーキ店へ。

    ル・ルレ・ド・ラントルコットには行列ができていた。ここのムニュは、サラダとフライドポテト付きのステーキのみ。萌黄色の秘伝ソースがかかっている。ぼくはミディアムレアを注文。
    なんと、ステーキは一回おかわりができて、フライドポテトは何回でもおかわり自由。ハーフボトルのメドック・ワイン、コーヒーもつけてふたりで75ユーロでした。脂身がすくなく、わりとあっさりしたステーキでしたね。イタリア人も日本人もパリジャンも、みんな肩を接するようにすわって、食事を楽しむ。お隣の老カップルは、30年はここに通っているという地元界隈のムッシューとマダムだった。

    ファッション・ウィークとあって、店にはコムデギャルソンのチームが、全身ギャルソンできていた。ちょっと異様な雰囲気で   笑   となりのパリジャンは目を丸くしている。それでも、すぐうちとけて、話しはじめた。

    いま、フランスでは、次期大統領選出馬を表明したサルコジが、裏献金を得ていたことが発覚し話題になっている。サルコジはなんとか批判の矢をかわそうと、極右政党にすり寄っているのだ。
    とくに連続テロ以降、フランスでは移民の受け入れに反対する国民が増えている。サルコジは、そんな世論の人気とりにはしり、衆愚政治が危惧されているのだった。ぼくらの国のように。

    そんな時代でも、パリは寛容な好奇心を、日々の暮らしのなかで手放そうとはしていない。

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